山旅 タンザニア紀行 その１

≪山旅　タンザニア紀行　その１≫

　この地球上には７つの大陸があるという。その大陸にはそれぞれ最高峰があり、アジア・エレベスト（8848ｍ）、ヨーロッパ・エルブルース（5642ｍ）、アフリカ・キリマンジャロ（5895ｍ）、北アメリカ・マッキンリー（6194ｍ）、南アメリカ・アコンカグア（6959ｍ）、南極・ビンソンマシフ（4897ｍ）、オーストラリア・ユジウスコ（2230ｍ）だそうだ。

　今回の山旅の目的はタンザニアにあるキリマンジャロ、アフリカの最高峰である。その６千近い標高は脅威でもある。富士山よりも２千以上高いということは酸素も薄く、高山病の恐怖がある。

　１２月２７日、関西空港１０時発のタイ航空ＴＧ６２１便にてタイ・バンコクを目指す。途中、フィリピンに立ち寄った。バンコクの空港は去年の９月に開港したばかりのスワンナプーム空港。そのスケールと設備の良さは東南アジアエリアの発展を物語り、凄いの一言であった。端から端までが１キロ以上という建物で１０時間以上の待ち時間を過ごした。

　深夜、アジスアベバ行きのエチオピア航空ＴＥ６０７便に乗り込む。この便には中国からの黒人が多く乗っていて、５時間余りのフライとは中央の席でトイレもままならなかった。

　アジスアベバよりタンザニア、キリマンジャロ空港行きに乗りかえる。天気は上々、ここはアフリカでありながら標高が高いためにそれほど暑くはない。２時間ほどで憧れのキリマンジャロに辿り付いた。