《輪旅 中山道与川道を走る!!》
江戸時代、五街道という主要幹線があり、東海道と並ぶ重要な街道として中山道があった。
日本橋と三条大橋を69の宿場で結ぶ中山道は、箱根越え、大井川の渡し、七里の渡しを嫌う旅人に利用されたという。その道中は、山間を行くために決して楽ではなかったようだが。
今回、木曽路と呼ばれる野尻宿と三留野宿の間にある与川道(よがわどう)を自転車で訪れてみた。この区間は、木曽川にそって正規の街道があったが、川の増水やがけ崩れが多く危険であったため、与川へ迂回する道が造られたようである。
出発は南木曽町役場から。JR中央線の跨線橋を越えてすぐに右折し、南下してゆく。この山裾を縫ってゆく平坦な道は、かつての森林鉄道の軌道跡らしく、南木曽の町や妻籠宿を眼下に眺めながらゆく快適な道であった。
今日の同行者はこまさん。自転車、テニス、フライフィッシング、登山とアウトドアをこよなく愛する好青年?で、「レースよりツーリングが好きです!」という頼もしい同行人でもある。
妻籠城跡を過ぎ、大妻籠の集落が対岸に見えるころ国道256号へ出会う。しばらくは国道を走り、南木曽温泉の辺りより旧道へ入って蘭(あららぎ)の町中を走り抜ける。昭和の頃のままの床屋や酒屋の佇まいが嬉しい。
ちなみに、島崎藤村などが属していた蘭派というのはここの地名(蘭川?)から名づけられたという。
レトロなコンクリート製の本谷橋を見送って、長者本谷川に沿って上ってゆく。道は林道然となり、山の緑と川のせせらぎの音だけの世界へと入ってゆく。時より鳴くホトトギスが気持ちを和ませてくれる。
舗装路が谷底へ下りてゆく辺りで左折し、ゲートを越えて地道に入る。いよいよ与川林道へ入ったようだ。よく踏まれたダートは、MTBのタイヤに丁度良く、じわじわではあるが高度を稼いでゆく。
三叉路に出会った辺りが与川峠のようである。観光コースではないので、看板などは一切ない。
少し下ったところから残雪に覆われた御嶽や乗鞍岳が遠望できた。今日、クラブの仲間がその場所でレースに参戦していると思うと違う感動があった。
伐採小屋のある三叉路で右折し、さらに林道を走る。清冽に流れる沢水を飲むと心なしか甘い感じがした。
フキ採りのご婦人と熊の話しをし、与川地区へと一気に下った。向田で橋を渡って上流へと向かう。宇礼の辺りはタラノメの栽培が盛んなようである。
更に道を詰めると再び地道となり、じわじわと高度を上げてゆく。無名な峠を越え、下りに入ると正面に中央アルプスが忽然と現れた。空木岳、南駒ヶ岳、越百山の辺りであろうか。雪は少なくなっていたが、十分に迫力のある眺めであった。
なぜか木曽なのに伊奈川という川に沿って下る。この道も森林鉄道の跡らしく、狭い石組みのトンネルを潜った。
国道19号に出会い、殿大橋を渡って右岸を下り、野尻宿を目指す。ちなみに木曽殿とは木曽義仲のことで、松尾芭蕉も尊敬?(源氏がキーワードか?)していたようである。近江膳所の義仲寺に二人は並んで眠っている。
野尻向橋を渡り、野尻宿へ向かう。この橋の上流には、赤錆びてはいるが立派な森林鉄道の鉄橋が残っていた。木曽ヒノキの伐採が盛んであったころの歴史遺産として長く残してもらいたいものだ。背景の木曽山脈(中央アルプス)が絵になっていた。
野尻宿を横切って、再び山道に入る。のぞきど森林公園の看板が目印となる。道は急峻で、グイグイと高度を上げてゆく。相変わらずこまさんは元気で、見る見ると離されてゆく。
このルートが与川道であり、稜線を越えるところが根ノ上峠であった。舗装路より右に入ったところに峠の看板があり、旧の道筋を確認する。
慎重にブレーキを掛けながら下ってゆく。当時の雰囲気が色濃く残る道はとても心が落ち着く。「左のぢり、右やまみち」と記された地蔵様が途中にあった。
再び舗装路に出、三留野宿を目指す。坂本平辺りで対岸へ渡り、旧の与川道に沿って走る。旧道は山裾のあぜ道のようなところを通っているようだが、時間の都合もあり、舗装路をゆく。
最後の上りとなる桃木峠を越える。この辺りは、昔、読書村といったそうだが、今も字名で残っていた。
木曽のひなびた農村風景を縫って南木曽の町へ下りていった。陽も傾き、逆光に向かって最後のランを楽しんだ。走行メーターは65kmを指していた。
アバウトなコースマップ
http://route.alpslab.jp/watch.rb?id=f35c24b8a1d3b0a0049f846e6fbd8cca
フォトアルバム(期間限定)
http://album.pentax.jp/166909111/albums/23262/
江戸時代、五街道という主要幹線があり、東海道と並ぶ重要な街道として中山道があった。
日本橋と三条大橋を69の宿場で結ぶ中山道は、箱根越え、大井川の渡し、七里の渡しを嫌う旅人に利用されたという。その道中は、山間を行くために決して楽ではなかったようだが。
今回、木曽路と呼ばれる野尻宿と三留野宿の間にある与川道(よがわどう)を自転車で訪れてみた。この区間は、木曽川にそって正規の街道があったが、川の増水やがけ崩れが多く危険であったため、与川へ迂回する道が造られたようである。
出発は南木曽町役場から。JR中央線の跨線橋を越えてすぐに右折し、南下してゆく。この山裾を縫ってゆく平坦な道は、かつての森林鉄道の軌道跡らしく、南木曽の町や妻籠宿を眼下に眺めながらゆく快適な道であった。
今日の同行者はこまさん。自転車、テニス、フライフィッシング、登山とアウトドアをこよなく愛する好青年?で、「レースよりツーリングが好きです!」という頼もしい同行人でもある。
妻籠城跡を過ぎ、大妻籠の集落が対岸に見えるころ国道256号へ出会う。しばらくは国道を走り、南木曽温泉の辺りより旧道へ入って蘭(あららぎ)の町中を走り抜ける。昭和の頃のままの床屋や酒屋の佇まいが嬉しい。
ちなみに、島崎藤村などが属していた蘭派というのはここの地名(蘭川?)から名づけられたという。
レトロなコンクリート製の本谷橋を見送って、長者本谷川に沿って上ってゆく。道は林道然となり、山の緑と川のせせらぎの音だけの世界へと入ってゆく。時より鳴くホトトギスが気持ちを和ませてくれる。
舗装路が谷底へ下りてゆく辺りで左折し、ゲートを越えて地道に入る。いよいよ与川林道へ入ったようだ。よく踏まれたダートは、MTBのタイヤに丁度良く、じわじわではあるが高度を稼いでゆく。
三叉路に出会った辺りが与川峠のようである。観光コースではないので、看板などは一切ない。
少し下ったところから残雪に覆われた御嶽や乗鞍岳が遠望できた。今日、クラブの仲間がその場所でレースに参戦していると思うと違う感動があった。
伐採小屋のある三叉路で右折し、さらに林道を走る。清冽に流れる沢水を飲むと心なしか甘い感じがした。
フキ採りのご婦人と熊の話しをし、与川地区へと一気に下った。向田で橋を渡って上流へと向かう。宇礼の辺りはタラノメの栽培が盛んなようである。
更に道を詰めると再び地道となり、じわじわと高度を上げてゆく。無名な峠を越え、下りに入ると正面に中央アルプスが忽然と現れた。空木岳、南駒ヶ岳、越百山の辺りであろうか。雪は少なくなっていたが、十分に迫力のある眺めであった。
なぜか木曽なのに伊奈川という川に沿って下る。この道も森林鉄道の跡らしく、狭い石組みのトンネルを潜った。
国道19号に出会い、殿大橋を渡って右岸を下り、野尻宿を目指す。ちなみに木曽殿とは木曽義仲のことで、松尾芭蕉も尊敬?(源氏がキーワードか?)していたようである。近江膳所の義仲寺に二人は並んで眠っている。
野尻向橋を渡り、野尻宿へ向かう。この橋の上流には、赤錆びてはいるが立派な森林鉄道の鉄橋が残っていた。木曽ヒノキの伐採が盛んであったころの歴史遺産として長く残してもらいたいものだ。背景の木曽山脈(中央アルプス)が絵になっていた。
野尻宿を横切って、再び山道に入る。のぞきど森林公園の看板が目印となる。道は急峻で、グイグイと高度を上げてゆく。相変わらずこまさんは元気で、見る見ると離されてゆく。
このルートが与川道であり、稜線を越えるところが根ノ上峠であった。舗装路より右に入ったところに峠の看板があり、旧の道筋を確認する。
慎重にブレーキを掛けながら下ってゆく。当時の雰囲気が色濃く残る道はとても心が落ち着く。「左のぢり、右やまみち」と記された地蔵様が途中にあった。
再び舗装路に出、三留野宿を目指す。坂本平辺りで対岸へ渡り、旧の与川道に沿って走る。旧道は山裾のあぜ道のようなところを通っているようだが、時間の都合もあり、舗装路をゆく。
最後の上りとなる桃木峠を越える。この辺りは、昔、読書村といったそうだが、今も字名で残っていた。
木曽のひなびた農村風景を縫って南木曽の町へ下りていった。陽も傾き、逆光に向かって最後のランを楽しんだ。走行メーターは65kmを指していた。
アバウトなコースマップ
http://route.alpslab.jp/watch.rb?id=f35c24b8a1d3b0a0049f846e6fbd8cca
フォトアルバム(期間限定)
http://album.pentax.jp/166909111/albums/23262/
私の目指すサイクリングは、下呂10峠というよりは与川プランのほうです。南木曽のエリア、65kmはいろんな楽しみがいっぱい詰まっていました。またお付き合いをお願いします。恵那山林道、早ければ7月にもプランしますよ。またヨロシクです。
与川道は・・・・過去1回だけ越えました。この旧道は中山道の脇往還みたいな感じの道ですよね。
行ったのは数年前で、与川道の分岐の木曾峠へはクラブの夏合宿でここ3回ほど登っています。峠の湧き水でソーメン作って食べるのですが、いや、美味しいですね。
この夏も木曾峠へ行く予定をしています。与川道も近いのでひょっとしたら行くかも・・・・???恵那山林道はクラブで今月行く予定です。はたして完走出来るのか・・・・・???
夏の北海道キャンプツ-リングは今準備をしています。前回は天気に恵まれて1日しか降られませんでしたが、ウ~~~~ン今回は・・・・・???
書き込み、ありがとうございます。
恵那山林道は今月ですか。私も7月にチャレンジ予定です。あまり情報のないエリアですので、また現地情報をお願いします。
与川道・・・思ったより当時の雰囲気が残っていて感動しました。馬篭や妻籠よりも良いかと・・・
もう一つ気になったのが森林鉄道の軌道跡、木曽の谷という谷には林鉄が走っていたようです。今では道路になっているところが多いようですが、トンネルや橋梁の跡を発見して感動しました。
「廃線奇行」
http://nisimiya-web.hp.infoseek.co.jp/haisen/haisen.html
また自転車で訪ねるネタが増えました。
またご一緒しましょう。
14日、神岡の茂住峠へ行く予定です。