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峠旅 鈴鹿山系・武平峠から安楽越へ!!

2007-09-09 17:45:07 | Weblog
《峠旅 鈴鹿山系・武平峠から安楽越へ!!》

 かつて鈴鹿セブンマウンテンといわれ、今も登山者でにぎわうエリアである。北は霊仙山に始まり、南は那須ヶ原山までの長大な山稜は登山初心者でも楽しめる。

 この鈴鹿山系には、北から鞍掛峠、石榑峠、武平峠、安楽越、鈴鹿峠の五つが主な峠道で、今回は武平峠と安楽越にチャレンジしてきた。

 集合は菰野町役場、異様に立派な建物で、湯の山温泉や御在所岳からの観光収入が多いのであろかと要らぬ心配をしてみる。

 今日のメンバーは三人、早々に仕度をして走り始める。先ずは御在所岳へのゴンドラリフトの下をくぐり、鈴鹿スカイラインをひたすら上ることになる。

 車は思ったほど多くはなく、滋賀県の水口あたりから四日市への抜け道として利用されているようだ。良く整備された道ではあるが、かつての有料道路だけに勾配の設計は急であった。

 健脚のお二人ははるか前方を走っているようで、一人黙々と坂を上って行く。雨こそ降ってはいないが、梅雨時でもあり、振り返って見える四日市の市街は霞んでいた。

 つづら折れを幾つかこなし、広い駐車場のあるところが峠であった。そのすぐ先がトンネルで、本当の峠はその上にあるようだが、歩きでしか訪れることは出来ない。

 通り雨であろうか、パラッと来たので雨具を着ける。大河原までのダウンヒルは豪快で気分の良いものであった。野洲川ダムを右に見て、右に左にとカーブをこなして行く。

 国民宿舎「かもしか荘」で休憩を取る。日帰り温泉も出来るようだが、それは次回とし、近くの食堂に入ってランチを楽しんだ。

 鮎川、黒川と過ぎ、笹路(そそろ)より左折して山女原(あけびはら)を目指す。昔は辺鄙な場所であったかもしれないが、道路が整備されて山奥という感じはなかった。

 さらに奥へ進むと安楽越の道標に出会う。大津京(天智天皇)の時代、都を守護するため、古代三関と呼ばれる関が設置されたという。不破の関、愛発の関、鈴鹿の関で、鈴鹿峠は安楽越より4キロほど西南に位置する。

 安楽越は勾配の厳しい鈴鹿峠を避けて通る間道であったという。とくに伊勢側は急峻で、現在の国道1号も大きなカーブを描いて鈴鹿山系を越えている。

 林道然とした車一台がやっとの道をノンビリと上がって行く。歴史のある道だけに両側の木々は生い茂り、強い日差しをさえぎってくれるのが有難い。

 峠は切り通しになっていて、むき出しの崖は工事現場のようで味気なかった。道路の拡幅工事のせいであろうが、お地蔵さんが祭られた、ひなびた峠を想像していただけにがっかりであった。もっとも、往時の峠はここでなく、自然の藪の中に残っているという話であった。所詮、自転車で走って通れる峠なんて今時の贋峠でしかないのかもしれない。

 石水渓を目指して下りに入る。自然林が続く素敵な道で、今日の一押し区間でもある。樹木が茂っているだけに路面は苔むしており、細心のブレーキングが要求される。

 安楽の集落付近まで下ると、第二名神の橋脚が林立する場所へと出る。その風景は異様で、「人間様はここまでやるか!」という印象を持つ。ギリシャのパルテノン神殿??くらいが丁度良い・・・。

 野登小学校のところを左折し、県道11号に沿って北上をする。鈴鹿山系の山裾を辿る県道は昔の雰囲気が漂っていて嬉しくなる。改良工事が始まっているが、そのままにしておいて欲しいところである。途中に出会う茶畑の風景は一見の価値ありであった。

 今日の旅の安全に感謝して、椿大神社を訪れる。正式にはつばきおおかみやしろといい、別名を猿田彦大本宮といい、猿田彦大神を祀る神社の総本社とされている。伊勢国一宮でもある。

 水沢の集落を過ぎ、ゴルフ場の西側を越えれば湯の山温泉の近くへと出る。小さな道の駅で土産を仕入れ、無事に菰野町役場へと戻り着いた。

 距離にして70キロ弱、標高差も適度?で、ワンデイ・ツーリングにはお勧めのコースかと思う。紅葉の時期にでも再訪したいところであるが、鈴鹿スカイラインが渋滞しては興醒めかもしれない。

コースマップ
http://route.alpslab.jp/watch.rb?id=ad7e3a39d7be3b492c7e213adb683103

画像(期間限定)
http://album.nikon-image.com/nk/NK_AlbumPage.asp?key=1071917&un=56921&m=2&s=0




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