Club野風増   岐阜・本巣100夢プロジェクト!

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長良川早春譜・新緑の川面を行く!

2006-05-06 22:33:00 | Weblog
≪長良川早春譜・新緑の川面を行く・・・≫

 水ぬるむ・・・にはまだ早い長良川を二人で下って来た。
  
 スタートは金華山の下、納涼台と呼ばれているグランドホテル前から漕ぎ始める。今回の同行者はカヌー・ツーリング初体験のHさん。地元に30年以上住みながら、長良川を下るのは初めてだそうだ。わくわくされているのがパドルの動きから感じられた。

 先ずは長良橋の下を潜って最初の瀬へ。今日の水量は充分にあるのだが、以前よりは瀬が緩やかになったようで、スムーズにクリアして行く。大した瀬でもないが、それでも艇はそれなりに上下に揺れ、緊張させられる。スプレースカートにも水飛沫がかかり、カヌーの醍醐味が感じられた。

 金華橋を潜り、緩やかになった流れに艇を任せて会話を楽しむ。予想以上のカヌー・ツーリング初体験に感動されているようで、顔が微笑んでいた。こんな近場に自然が多く残り、川遊びが出来るのも幸せですねとも・・・

 忠節橋、大縄場大橋、鏡島大橋とスムーズに下って行く。途中、河原に上がってランチタイムとする。Hさん手作りの料理で乾杯!生ぬるいビー○がまた美味しかった。塩味の効いたオニギリ、ご馳走様でした。

 合渡橋に近づくと、けたたましいエンジンが響いてきた。その神経質なスロットルは恐怖感さえも感じさせる。なるべく近づかないように岸に沿って恐る恐る通過した。焼けたエンジンが水を蒸発させる臭いが異様であった。

 東海道線の橋脚が近づけばゴールが近い。午後3時も廻ると川風が強くなり、川面にさざ波が立ち始める。向かい風をついてパドルを必死に漕ぎ、煉瓦造りの二本の橋脚の間を潜って岸に辿りついた。

 4時間ほどのプチ・リバーツーリングではあったが、充分に満足の一日であった。同行のHさんに感謝し、次回のプランの約束をして別れた。

奥美濃・白鳥から郡上八幡へ・・・!

2006-05-02 20:39:43 | Weblog
≪奥美濃早春譜・長良川に沿って郡上を走る・・・!≫

 先ずは八幡の駅から長良川鉄道の終着駅、北濃へ。車窓から眺める長良川も春のせいか、温かみを感じる。たまにはのんびりとした輪行の旅も面白い。

 北濃の駅前で群馬からの客人と合流する。お二人さんは木曽福島よりスタートし、地蔵峠を越えて開田高原へ。峠からの御岳は最高の眺めであったそうだ。そして、長峰峠を越えて日和田へ入り、美女峠を越えて高山で一泊。飛騨の小京都の夜を満喫されたと聞いている。
 
 二日目は清見より国道158号(白川街道)にて荘川へ。旧道となる新軽岡峠はまだ雪の下で通行止めであったとか。御母衣ダム湖に沿って下り、世界遺産となる白川郷でもう一泊。合掌造りの民宿は貴重な体験だったそうだ。
 
 三日目は、まだつぼみの荘川桜を横目に蛭ヶ野高原を抜け、長良川に沿って郡上八幡までのツーリングを楽しむプランとか。この区間をご一緒させていただく。長良川沿いの堤防道路には名残りの桜が咲き、背景となる残雪の白山連峰、清流の長良川と奥美濃の田舎風景を満喫していただく。
 
 今回の最後の目的地は郡上八幡、途中でのアクシデントを乗り越えて3時過ぎに八幡の街へ辿りつく。湧水100選の一番手といわれる宗祇水、岩魚が泳ぐいがわ小径ややなか水の小径を散策する。徹夜で行われる郡上踊り、吉田川へのジャンプ大会と話しは尽きない。
 
 旅の最後にお土産を・・・本場、郡上味噌の老舗となるヤマニさんで田舎味噌を仕入れ、ご自宅へのお土産にされていた。天候にも恵まれた三日間のサイクルツーリングに満足をされ、羽島駅より帰途に付かれた。また飛騨・美濃の旅を味わいに来ていただけることを願わずにはいられなかった。

信州安曇野・万水川を下る

2006-05-01 20:43:48 | Weblog
≪信州・安曇野 万水川わさび紀行≫
 
 信州は信濃の国とも言う。もう少しマニアックな話になると信濃は科野とも当て、明科、豊科、埴科、浅科、立科・・などと科の付く地名が多くある。更級も古くは更科と書いたとか。
 
 Mさん所有の大陸的V8エンジン搭載のラム号は豊科インターを降り、今日の会場となる明科・龍門渕公園に無事辿り着いた。前夜より現地入りのメンバーが出迎えてくれた。結構な水量で流れる犀川の川岸が幕営場となり、他にも多くのカヌーイストがテントを張っていた。ここは全国でも人気スポットのようで、関東や名古屋、関西ナンバーのクルマが多く停まっていた。
 
 今日のプログラムは万水川、早速、豊科町運動広場に移動する。この辺りの河川は北アルプス・常念岳山麓に降った雨が湧水となり、いきなり民家の横から清冽な水が湧き出している感じである。そんな河川が綺麗でないはずがなく・・!?生憎、この日は雨による増水のせいか、少し濁っていた。それでも水量を増した万水川の護岸は緑に包まれ、堤防上に並ぶ自然の木々に囲まれ、長閑な川下りが楽しめるところであった。
 
 大きく枝を広げ、赤っぽい淡い花を付けた合歓の木が満開のようで、旅情を高めてくれる。目の前を水鳥が低くユラユラと我々を先導するかのように飛んで行く。多分、近くに雛鳥でもいるのであろう。一面緑に覆われた堤防、その上を行く人影は遠い昔の夏休みを思い出す。麦わら帽にランニングシャツ、魚獲りの道具を抱えて自転車を走らせる小学生。それは羊水の「少年時代」そのものであった。
 
 幾つもの河川が合流し、水量を増す万水川も御法伝辺りに近づくと森の中を行くようになり、異次元の世界に迷い込んだように感じる。まだまだ日本の自然も捨てたものではない・・と一人心の中でつぶやく。人影が多くなったあたりが大王ワサビ農場のようで、観光客の注目を浴びながら上陸を試みる。そこはかつて黒澤映画の「夢」のロケ地となり、その時に作られた水車小屋が今も残されていた。
 
 ワサビ園を通りぬけ、最奥のお店でランチタイムを取る。ワサビソフトや素麺が人気メニューのようであるが、私は生ビールと揚げたてコロッケを頼んだ。ちょうどその時に雷雨となる。妖しげな雲の流れ、ひんやりと頬を撫ぜる風、降るのかと思えばすぐに小止みとなる雨。自然は気紛れである。人間がなんとか出来るものではないとあきらめ、静かに生ビールを味わう。
 
 雨も上がり、川下りを再会する。万水川と犀川の合流地点がアブナイ・・との情報で慎重に艇を進めるが、それほどでもなかった。ボイルと呼ばれる湧き上る水流の上でしばし遊ぶ。そこより少し下った所にヤバイ所があった。右手には隠れた岩でもあるのか大きく瀬が出来ている。左手には流木が頭を出し、こちらに来いよと誘っている。賢明なカヌー乗りは中央を突破し、無事に切り抜ける。
 
 右手にキャンプサイトを見送り、さらに川下りを続ける。時より雨も降りだし、濡れた衣類が冷たい。楽勝とノンビリ景色を眺めながら、右に左に小さな瀬をクリアしてゆくと、突然、目の前に大きな瀬が現れた。ストレートな流れのため、焦ることは無かったが、艇は大きく上下に揺れ、舳先には大量の水しぶきが覆い被さってきた。ヒャッホー!昔の少年少女達が若干いたことを書いておきたい。
 
 そんな川旅も長くは続かない。中村のマレット・ゴルフ場が今日のゴール地点。濡れネズミになりながらトボトボと川岸に上がるカヌーイストは正直カッコ悪い・・かも。ヨレヨレになってキャンプサイトへと戻った。
 
 夜は恒例の反省会!?箱根より駆けつけたNさんを交え、南信名物の馬刺しと現地調達した上ホルモンにて会食が始まる。生ダルのボトルが空になるのは早い。誰がどれだけ飲んだかは詮索しないのがこの集まりのルール。但し、顔の紅潮度合と会話のロレツの回らなさで把握は出来、キッチリと私はメモを取っていた(ウソです)毎度の事ながら最終の式次第?である反省会はこの日も行われなかった。一番の懸案事項は明確であった・・とさ。
 
 宴たけなわ・・になったころ、私とMさん、Nさんで関東よりお越しのFさんを表敬訪問した。無数のタープの下にて宴会を繰り広げる御一行さんたちは可也のベテラン揃い、私もまだ二十年はやれそうだと変な自信を持った。テーブルの上に並ぶ二本の妖しげなステンレスボトル、それは自家製の密造酒!じゃなくて地ビール。私の目が催促していたのか、だまってコップに注がれたビールに私は感謝した。持つべきものは気の合う仲間だと!
 
 記憶が怪しいまま、夜が明けた。こんな生活をいつまでも続けていては行けないと反省しつつ、自転車の組み立てをする。今日はMさんと安曇野さわやかツーショット・ラン。出来ればお相手は異性の方が希望なのであるが、し方ないので目をつぶって走ることにする(同様の内容をV氏も誰かにこぼしていたとか・・・)
 
 昨日下った犀川沿いに自転車を走らせる。天気は回復基調で、まるで二人の門出を祝っているよう・・とシャレにもならないことを考えていると、後方で大音響が信州の山々に木霊した!?なんとMさんのMTBがパンク。小さく裂けたタイヤからチューブがはみ出し、それが路面と擦れてパンクしたらしい。手早く修理を済ませ、八代峠越えに向かう。
 
 峠を越えた向こうが安曇野、言葉の響きといい、実際の田園風景といい、安曇野はメルヘンチックである。生活道路の横にたたずむカップルの道祖神は握手をしていたり、時には接吻も・・大らかな安曇野の魅力は水田の緑と民家の回りに植えられた屋敷林の織り成す日本的な景色にある。それはクルマで通り過ぎるのではなく、自転車で走ってみて初めて判る感想で、是非皆さんも次回は自転車を持って行きましょう!?
 
 二日間の夢の刹那も時は待ってくれない。明日からの現実に向かってそれぞれが帰路に付いた。コーディネーターのAさん、お疲れ様でした。娘さんもご苦労様でした。色んな種類の人間がいることを知る事ができた貴重な二日間だったと思いますヨ!動物園より面白い???