走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

免許を持っているかどうか

2017年12月10日 | 仕事
医師が話を聞いてくれない、真面目に聞いてくれない、こっちはこんなになに悩んでいるのに軽くあしらわれる、、、、。

こういう事の積み重ねで関係が悪くなり、もう診療しない!と言われる人も。

で、そんな方が新患さんだった。

患者の兄が付き添いで来た。彼は医学雑誌の寄稿のコピーを持ってきていた。"彼の診断"によると弟は甲状腺機能低下症があるという。裏付けはこの有名な先生は書いたこの文によると。それなのに家庭医は薬を処方してくれない!と話す。

んんん〜。検査結果をどこからどう見たって、それに問診や身体所見からだって彼の診断の可能性はかなり低い。しかし兄はこの考えに固執して他を聞き入れる事ができない。

あのねえ、診断はアートなの。素人さんがインターネットや医学雑誌で調べたからって出来るようなことじゃないのよ。

素晴らしい医師とか、そうでない医師など巷で噂になるかもしれませんが、それなりの教育を受けて、免許を取得するには意味がありますから。昨日のブログも合わせて、もうちょっと免許を持って仕事をしている医療者に、それなりの尊敬の念を表してくれても良いでしょう?

と言いたくてたまらなかった、、、、。



砂漠の縞模様トカゲ。なかなかの表情でしょ?

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