走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

視点と予算と

2020年08月01日 | 仕事
キャンプ中だって美味しい食事を作ります。今朝は卵たっぷりホットケーキ。トッピングの苺も即席で。持参した苺が傷んできたので急遽。子供の頃に母が作ってくれた苺ジャムを思い出す、、、美味しかった!

昨夜は大学院時代の級友と再会。級友たちは卒業後あちこちで就職している。彼女はBC州の北部に就職し、今はこの中部で働いて4年目。久しぶりに会って話は尽きない。新婚さんで旦那さんも交え楽しいひと時。

彼女は田舎町のクリニックで唯一の医療者。一人で1000人の患者を抱えてとても忙しいらしい。地元の医師会が建築物とメディカルオフィスアシスタントを、保険機構は電子カルテ機器と彼女を送りこむ事で経営しているらしい。大きな湖がそばにある事で、釣りやボート関連事故の患者がやってくる事が多い。しかしこの人たちは地元の人ではなく都会から自然を求めて来た人たち。つまり一元さんみたいなもの。この人たちの診察をする事で地元民のプライマリーケアが手薄になる夏。彼女は申し立てをして資金を確保しWIC(ウオークインクリニック:プライマリーケアではない一次的な診療をする)用の医師の確保に成功したそうだ。医師は数時間日替わりでやってくる。患者の数ではなく時間給が支払われるので、アルバイト的にやってくる。しかし残念な事に今年の夏はコロナのせいで観光客も少なくWICを訪れる人も少ないとか。だからWICの医師は暇そうに本を読んでいると彼女は嘆いていた。

それは残念!しかし目の付け所の良い彼女に感心した。何が必要。資金の確保。この二つをするためには出資者を説得させる技量が必要です。やっぱり彼女もAPN!と納得した夜でした。


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