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2月16日に行われたJANAのシンポジウムの感想シリーズです。
その1 たかが言葉されど言葉
その2 患者が最も興味を持つのは
その3 興味のない人に理解してもらう難しさ
その4 スタンダードやレギュレーションの必要性
その5 サクセスストーリーを重ねていく
その6 学歴に見合った給与と雇用環境で本領発揮を
その7 大学教育の限界
さあ、5番目の意見はこれ
「このような活動は、余計医師の時間を患者から奪っているように見えるのは私だけでしょうか?特定行為看護師の手順書づくりや研修は特定行為看護師のリーダーにより行い、全国統一にした方が、医師も助かるのではないのでしょうか?それとも各地で行わなければならない特別な理由があるのでしょうか?」
ある県の医師の方が演者でした。地域の医師のための手順書作りや、特定行為看護師の啓蒙活動や意識調査の報告。
確かに特定行為は医師の包括指示の下ですから、医師側に大いに関係していることですが、医師に手順書を作ってもらっている?!
包括指示の下で看護師が行う行為なのだから、当事者の看護師が中心になってすることなのではないのでしょうか?もちろん協働者としてコンサルトするのならわかります。しかし丸投げ感が、、、、それとも特定行為を行う看護師にその技量がないということ?そうならば特定行為研修を進めている団体がするべきことです。新しいシステムや職種を構築するノウハウも教えず、技術そのものだけを教えて、あとはおまかせ!とは、、、進展しない一因はここにもあるのでは?
自律性とは程遠い現実に愕然としました。そして特定行為研修を始めようと決めたくせに、ビジョンがない中途半端な計画しか作れない団体にも落胆です。
もし私が勘違いをしているのなら正してください。
あと、この演者は診療看護師(NP)と言う職業があるなんて知らなかった、と言われていました。特定の行為しかできない特定行為看護師より、ベターな選択と思われたのでしょうか?これも演者に聞いてみたい、と思いました。
私はまだNPが新職種で、職場のないカナダBC州の時代にNP学生でした。職場と交渉をして自分の働き場を作り出す先輩たちの話を多く聞いて卒業しました。入学する前にそのようなことができる人間性かも審査されました。0を1に。それも自分1人で勝ち取るサバイバルスキル。最近卒業したNPに聞くと、新職種を作るためのプロポーザル作りは授業の中で必須になっているコースもあるようです。
特定行為(技術)を学ぶ
こんなことだけではないのです。
続く
冒頭写真: 楽しい時間はあっという間。スキー旅行を終えて帰路です。ロッキー山脈はどこを切り取っても美しい。