私の患者層は薬の飲み忘れ防止のためにブリスターパック形式の処方をする事が多い。それについて以前に書いたブログはこちら。
1ヶ月分の処方をすると、それを全部飲み込んでしまうこともあり、自殺企図の患者さんには1週間毎、3日毎、もしくは1日分の処方しか許さない事もある。
COVID-19のパニックはジワジワと私の患者層へも届いている。先週来た彼女は2週間毎のブリスターパック形式の処方。毎日不安でたまらない。感染するのではないかと屋外へ出ることができない。今に中国のように街がロックダウンとなり、食べ物もなにもかもなくなる。薬局も閉店してしまい、私は薬がなくなり、、、と彼女の不安は増加するばかり。
薬局の中には配達をしてくれる所もあるから、そちらへ切り替えましょうか?と言うと
ロックダウンになって薬局へも薬が届かなくなるのよ!
と彼女の頭の中では最悪の最悪が起こっている。手が小刻みに震え、歯を食いしばり、不安そうに訴える彼女。いつもの倍の時間をかけて診察しました。抗不安薬を少し足しました。正しい情報を伝えるウエブサイトも紹介し、アメリカのサイコロジーのウエブサイトのページも紹介しました。
乗り切って欲しいと思う。