先週、8週間にわたるワークショップを終了しました(正確にはあと1日残ってるけど、講義は全て終了)。参加者のアンケートを読みながら、思ったのは参加者の成長。しかし目標としていたところまで到達できたかどうかには疑問が残る。つまり内容や期間の見直しはしなければならない、と感じました。もちろん参加者の課題への取組み時間量や個人差もあります。
私の講義に必ず利用する写真はこちら。
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これは2021年のシンポジウム後に書いたブログ。自分の頭を使って考える。行動の裏付けや意味を考えてほしい、と思って書きました。これからワークショップのアイデアが浮かんだよなあ、と思い出します。
さっき「個人差」と書きました。人間一緒ではないからもちろん個人差はあります。しかし結果を個人のせいにしていては進歩はないと思っています。例えば自分の講義の内容や課題の内容の見直し。少し遡れば、APNになるための大学院教育のカリキュラムの見直し。もっと遡れば看護師になるための看護師教育の見直し。もっともっと遡って日本の学校教育のあり方、、、連鎖が見えますか? 私は全て繋がっている、と考えています。
海外で教育を受けて、日本での教育を振り返ると、あまりにも個人へ頼りすぎていると感じます。個人とは生徒、教員そしてその教育機関。生徒や教員、学校の個人差にその結果の良し悪しを押しつけていませんか?
古い教科書を使って古いやり方がまかり通っているのは何故でしょうか?英語の翻訳本を表面的に掬ってわかっている気になっていませんか?教育の真髄を忘れていませんか?タスクシフトを話す前にシステム的な話ができる人材はいるのですか?OO看護師の数を増やすことに躍起になってその効果や目的は何なのか見失っていませんか?
本来ならば大学院レベルで学ぶ内容の一部を私如きが8週間かけて何が変わる?と言われたらそれまでです。しかし基礎も道具もなしで世の中へ送り込まれても、個人の困惑と行き詰まり感は続くだけです。
日本のAPNの大学院教育が変わるまで、私は続けます。次は来年の春夏あたりかな?体力的にもスケジュール的にもしんどいので一年に一回程度のペースで続けたいと思ったいます。
日本APN後援会のHPのHomeに参加者の声が載っています。是非読んでみてください。
冒頭写真:まずは腹ごしらえ。蒜山蕎麦。並んで入る人気店。さすが挽きたて作りたて、蕎麦の香り、蕎麦湯がとても美味しかった。