走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

人間として

2016年03月10日 | 仕事
長女が主治医を変えました。生まれた時に主治医になってくれた医師はとっくに引退。若い女医が引き継いでくれたけど、長女はその医師が嫌い。片道1時間もかけて行っているのに(昔はノースショアに住んでいたので主治医もそこだった)、ろくに目も合わせないし説明も短い。人間というより数字として診られている気がすると。

新しい女医さんは我が家から歩いていける距離。もちろん私はこの女医と顔見知り。私よりずっとベテラン。長女は彼女のことをとても気に入っている。何故かってきちんと説明してくれるから。検査の目的も可能性のある診断名も治療内容も丁寧に話してくれる、と感激している。

当たり前のことなのに、と言ってしまえばそれまでだ。しかしそんな当たり前の事の重大さに気づかず、患者と良い関係が築けない医療者もいるということだ。

数字や症状、病気を診ているのではありません。人間を診ているのです。



春が来た!と思っていた週末と打って変わり寒い毎日です。ノースショアの山ではしっかり雪が降っています。寒っ!

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