走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

順応性 その2

2024年03月17日 | 仕事

昨日の続き


順応性について。


人間当たり前になるとそれが基準になってしまいます。自分以外がおかしい、間違っている、反対に素晴らしいと思うのも全て自分の基準が中心となります。


自分は正しくてあなたがおかしい、と考えるのもそのせい。


だから問診をする時も、疾病手当申込を記入する時も、具体的に聞かなければならないのです。人間はどうしても自分を基準に物事を見てしまいますから。


NP学生や新人NPが生活保護申込書記入時にコミュニケーションスキルの欄で


「読むのに障害がありますか?」と聞く。もちろん患者は「ない」と言う。


そうじゃなくて、「読むのに時間がかかりますか?それはどれぐらいですか?」「読んだ内容を忘れてしまって同じ箇所をなん度も読まなければならないことは起こりますか?」「どこを読んでいるのかわからなくなるから指で文字を追わなければならないことがありますか?」などを私は聞きます。


身支度は自分でできるけど、何時間もかかる人がいます。


坊主になる理由 - 走るナースプラクティショナー   ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

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それでは生活に支障が出るのです。そのようなことに自覚があるかどうか。思いの外ない人の方が多いのです。


あなたの基準は万人の基準ではないことを自覚しましょうね、と口を酸っぱくして言うのでした。それは医療者も患者側にもあるのです。


究極のNP学生や新人NPに言う事は


「あなたがビジネスオーナーならばこの人を雇う?雇えないと思うのならその理由がわかるように書類を記入しましょうね。診断名や症状だけではなくてそれらがどう影響して就労できないのか?それをこの書類は聞いているのだから」


看護師の得意分野だと思うのだけどね〜







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