走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

最低限のエチケット

2023年05月21日 | 仕事

私は意味のないことや生産性、効率性の低いことをするのを嫌う。


高校のクリニックの運営会議。参加者は私、ユースワーカーを送ってくれる地域のユース専門のNPOそして教育委員会。今年度のクリニック状況の統計をまとめて、過去の数字と比較したり、わかりやすいグラフをつけて、簡単な説明をつけて資料は数日前に送った。


今年度の問題は利用生徒の減少。ニーズがなくなっているのなら仕方がない。しかしどこをどう見ても学校側の怠慢。クリニックは大々的に宣伝されているわけではない。学校のカウンセラーとユースワーカーが必要な生徒に受診を促す形だ。生徒は授業を休んでも良いお札を発行される。こうしている理由は上記のようにしないと、授業をサボりたい生徒でクリニックが溢れるから、と開始当初に学校側から言われたのだ。


よって仲介者になるカウンセラーと学校のユースワーカーの労働力によるところがある。よくあるのが人事異動で新しい人が来ると受診者がグッと減る。今年度の傾向はまさにそれ。よってどう学校側を動かすかが大事になる。なのにその学校側の総括の教育委員会代表者が会議をすっぽかした。


私は暇人ではない。半日診療所を閉めて高校へ来ている。診療所にいれば多くの患者の診察できる。それなのに高校のクリニックに来たばかりに0-3人の生徒の診察で終わり。そんな日が続くのは許されない。それに私の本来の対象者は成人。高校生は入っていない。そこを地域のニーズを満たすために苦労をして許可が出た企画。それが機能していなければ私の上司が黙ってはいない。学校側にそのポイントを軽視してもらっては困る。


そちらがやる気のないのならキャンセルでも良いんですよ!


と言えるのは私の方。やめましょうか?とNPOのユースワーカーたちに言ってしまった。


そうすると一斉に私の貢献度についてチヤホヤされる。必要とされているのが伝わる。別にチヤホヤされたり、必要性を感じたくてやっているわけではない。しかし仲間として尊敬の念や最低限のエチケット(会議をすっぽかすなんてもってのほか)やそれなりの態度は最低でも必要なはず。


そして、高校のクリニックで無駄に時間を過ごすようなことがあってはならないのだ。ユースワーカーはもう一度仕切り直しでミーティングを設定するからやめないで!と必死だった。


さあ、どうなるでしょうか?



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