走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

遅咲きでも良いのよ

2018年06月22日 | 仕事
子供の将来の安定を望む事は親として当然。子供が現実的ではない人生設計を立てたら、それを正すのかサポートするのか? 悩むところだ。

ダンスで生業を立てるのは簡単ではない。バレエの世界だってプリマになれなければ収入は低い。しかし他の職業と違い、お金持ちになりたいが目標ではない。ダンスが好き、ダンスで人々に感動を与えたいとかそんなところで収入うんぬんを考える人は少ない。

こんな話を聞いた。人生はいつでも変更が効く。ダンスで生業が立たなければ、その時点で変更すれば良いと。ダンサー人生が終わってから大学へ行き弁護士になった人の例えを出していた。勉強はいつでもできる。しかしダンスやスポーツは若い時に花が咲く。やりたい時にやらせて、それが行き詰まってから次の人生へ、、、なんだか新鮮だと思った。

私は日本人。良い高校へ行き、良い大学へ行くことだけが人生の成功に繋がると思いたくなるような社会で育ったと思う。寄らば大樹の陰と小企業より大企業が成功だと。耳が痛くなるほど聞いた。しかし私は大学へ行かず専門学校から看護師になった。後になって大学へ行かなかったことを悔いた。25歳で働きながら通信教育学部へ通い、29歳で学士を取り、海を渡りこれまた働きながら41歳で大学院を始め、45歳で修士を取得した。

遅咲きの人生、紆余曲折の人生。日本では考えられないようなことかもしれないが、こちらでは珍しくない事なのだ。

そう思うと稼げない職業と言われるものになりたいと子供に言われても許せるかもしれない、、、なーんて、末娘はプロになりたいなんて一言も言っていないのに先走りして考えている自分です。


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2 コメント

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Kayさんへ (美加)
2018-06-25 09:02:51
写真は娘です。ちょこっとシリーズで載せていきます。
Kayさんも遅咲き組ですね!何もかもに良い面とマイナス面がある。Kayさんがおっしゃるように新卒も経験組も同じ土俵でポジション選びをしなければならない。本当ですね。私は北米の習慣が好きです。18や22歳で将来をピンポイントで決めれる人なんて少ないですよ。何度でも変更できる。日本もいつかそうなって欲しいと思っています。
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遅咲き (kay)
2018-06-22 12:41:11
わたしも負けず劣らず遅咲き人生、修士号をアメリカで取ったのは47歳のときです!
おっしゃるように、アメリカ・カナダでは何歳からででも事を始められる。
セカンドチャンス、サードチャンスもたくさん。
ただ逆に若者にとっては、日本の新卒のように就職活動で特別枠があるわけもなく、
経験のある社会人と同じ土俵で勝負しなければいけない厳しさもありますね。
今月大学を卒業したばかりの息子ですが、時給は低くても自分の好きなことを仕事にしたいと決め、
将来はそこから上も目指せる、と前向きです。
希望を持って仕事に取り組める彼が、ある意味うらやましい。
わたしは日本で年齢の壁にどんとぶつかり、自分の好きや能力をいかせる
仕事なんてとうに諦めています。
写真は娘さんですか?なんてしなやかな体でしょう!
ダンスへの情熱が伝わってきます。
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