ただいまパブリケーションを目指して、書いているのですが、NPサイエンストのセラさんに校正を頼みました。
その中で興味深いものがあったので皆さんとシェアを。
私の講義を聞いたことがある人は聞いてことがある言葉、ステークホルダー。ビジネス用語ですが、医療改革の時にも出てくる言葉です。
利害関係者のこと。医療の場合は経営者や医療者だけではなく、患者やその家族、地域住民などがそれにあたります。
で、この言葉最近のアカデミック界では使わないようになってきているそうです。その代わりに使われるのがInterest People。 なぜかと言うとコロニズムに関連した言葉だから。
あああああ、そうか、と思いました。イギリス、スペインによる植民地から始まった北米の近代歴史。それを引きずる言葉から離れる、のは当然のことだとわかりました。
定着している言葉でも、その妥当性を考える。アカデミアの重要な仕事です。だから、これからはみなさんもステークホルダーを使わないようにしましょうね。
ついでにもう一つの医療アカデミックで死語になりつつ言葉がマネージメント。日本語で言う管理者、管理する、です。最近はそれに変わって、リーダーシップが好まれます。そりゃそうだ。人を管理するって、縦社会の象徴。最近ビジネスの発展に必要とされるイノベーションは管理の中からは生まれません。以下のビデオを見つけました。日本の経済の課題について明確に述べています(設定から日本語字幕をつけれます)。ぜひご覧ください。長い歴史の中で管理し続け、どん詰まりになっている日本が理解できると思います。
たかが言葉、されど言葉。言葉は未来へ続きます。
冒頭写真: ずっとスコットランド旅行の写真を使っているうちに冬になりました。バンフの冬は晴天です。軽い雪なので風で舞ってしまい、さほど積もりません。