走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

義務とプロトコールとオンラインコース

2019年08月10日 | 仕事
どんな薬にも作用と副作用があり、処方者は的確な処方で、副作用がないか責任を持って処方しなければならない。

先日、副作用が強い薬について調べていた。何故って患者の1人の血中濃度が上昇してきたから。いつも頼りのなるUptodateを読んでいると、アメリカではこの薬を処方する医療者はオンラインコースを受講しなければならない、、と書かれていた。青くなる私。だってそんなオンラインコースした事ない。誰も教えてくれなかったよ!と。しかし誰も教えてくれなかったは言い訳にならないのがこの世界。Uptodateはアメリカで作られる。アメリカとカナダでは同じことをしていることが多い。

慌てて検索をするがそんな事は出てこない。次に職場のナースプラクティショナー(NP)に一斉メールを出す。すぐに複数の返答が来た。カナダでは必要ないと。ふーっと血の気が戻る。私はこの薬の処方について42ページものガイドラインを持っている。その薬の管理を専門にしている保険機構の精神科看護師からもらったもの。製薬会社との契約的なプロトコール。それに沿って副作用をモニターしていた。しかし返答をくれた処方者の中には知らない人もいた。だからアメリカではオンラインコースが義務付けなのね。そこでメールでプロトコールをシェア。

やっぱり知らないことを知らない、、、これが一番怖い世界だわと再確認したのであった。



素敵な花束をもらった

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。