走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

可愛くても

2016年09月14日 | 仕事
この方、3週間ぶりに診察。血圧の薬を減らしていたのでそれが気になり、シェルターで声をかけ再診に来てもらったわけだけど、相変わらず話すことは痛み止め。

依存症があり、ようやく中止できたところだったので、懇願されても前回に麻薬は処方しませんでした。その分他のタイプの痛み止めは処方しましたが。

で、何を聞いても痛いからもっと強い薬が必要。そればかり。何やら他の医師からおめあての麻薬を処方してもらったよう。しかし数が少なく全然足りないと。

薬局へ電話をする。なんとこの3週間の間に2箇所のクリニックへ行き、2回処方してもらうことに成功している。1度目は10錠、2度目は14錠。1週間にそれだけと言われていても、2〜3日で使い切り、もっともっとと薬局でごねたらしい。

だああああ。

で、この方来月隣町へ引っ越すことが決まっている。あと半月。そうなると責任が重いことはしたくない、関わるべきでないと思った。

丁寧にこれ以上痛み止めは出しません。出してくれた医師の所へ行って相談してください、と伝えた。

血圧はまだ高め。んん〜これはなんとかしなくちゃとそれだけは増量しておきました。痛むから血圧も上がるんだよな〜〜でも言いなりになると底なし沼に引きずり込まれそう。でも80歳だよ、、こんな可愛いばあちゃんが痛いって言ってるんだから、、、、、

あああ、ダメダメ。長くは関われないんだから余計なところに首を突っ込まないように!


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