走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

ビジョンのシェア

2020年06月28日 | 仕事
昨夜は医学書院主催のウエブナーに参加しました。日本主催の勉強会に参加するのは初めてなので、いろいろな意味で楽しみにしていました。

気になる事が数点ありました。

現場の裁量権、組織のビジョンのシェア、ボトムアップの組織、サーバントリーダーシップについてのお話でした。私は組織でビジョンや年間目標が臨床現場でどれだけシェアされているのか?の質問をしたのですが、その返答の中に「ビジョンと現場がかけ離れている」 と言う言葉に危惧を覚えました。

みなさんは職場、組織、ひいては厚労省のビジョンをご存知ですか?そして自分の使命と結びつけて考えていますか?

私は今までもブログの中で同様の事を書いています。個人も職場も教育界も看護協会もビジョンが欠けていることは日本の看護界で致命的な事だと常日頃思っているからです。いろいろな方向から書いてきました。是非検索欄にビジョン、使命、組織などを入れて検索して読んでみてくださいませ。

その中でも
自分の使命は明確ですか
組織への貢献
は重要です。

で、先の話に戻って、「現場とビジョンが繋がっていない」これがどうして起こるかご存知ですか?

それはリーダーシップの欠如です。

リーダーはビジョンをシェアして実行可能な企画や計画にする使命があります。それができなければスタッフにとってビジョンは絵に書いた餅にしかなりません。これが上から下への図式です。こう言う事ができる能力も修士以上の修学の中で得るものだと思っているので、部長クラス、高度実践看護師はこれができる人だと思っています。

ボトムアップはビジョンと実践を結びつける人が臨床現場を考察し、プレゼンテーション能力、ネゴシエーション能力、研究能力を使用して上へ持っていくとで、下からも感化されるビジョンや目標となる事です。組織への貢献で書いたように、闇雲に現場の不具合や改善策を持ち込むことはこれとは異なります。

そして次に重要なのがその評価です。次回に続く


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