良い噂で有名になる

毎週水曜日は外回りの日。ホームレスアウトリーチワーカーと車で街を巡回するのが常だった。しかしコロナ禍からそれも中止。車の中で長時間他の人と空気を共にするのは危険だから。で、そのかわり午前はフリーショップ(無料で衣服や生活必需品を購入できる)とランチを提供している教会の一室で患者を診察し、午後は低バリアの住宅の屋根付き駐車場で診察をしている。

で、先週低バリア住宅に次々と不似合いな高級車が現れた。低バリア住宅を運営している会長もやってきた。メディアクルーも出てきた。オーナーに、連絡するのが遅れたけど今日は撮影の日なのよ。美加も出てくれるわね。あ、こちらは市議会員の、、、、と矢継ぎ早に言われた。そして市議会員に「おー、あなたがNPの美加さんですか！素晴らしい活動をされていると噂はかねがね伺っています！」とキラキラ笑顔で挨拶された。

ようやく全貌がわかった。低バリアの住宅の成功ビデオを市として作成する。それに出て欲しいと。その横で既にカメラが回っている。

それは誇らしい事。しかし私は保健機構で働く身。どんな形のメディアでも職業について話す時には職場のメディア部門の許可を得てからだから、突然言われても対応できない。

オーナーも市議会員もカメラマンも、そうだった、、、とあっという間に引いていった。それほど保健機構の厳しい規制は有名。

しかし市議会員から、市民のためにありがとう。これからもご活躍を！今度はゆっくり話を聞かせてください〜と言われた。

挨拶言葉で、あまり意味は込めてないと思うけど、良い噂が広がるのは良い事。そして政治家や行政と繋がるのは新職業にとって強い味方。地元でしっかり土台を頑丈にしている表れです。

冒頭写真: ２つ目のフェリーの中。覗き込む姿を娘に隠し撮りをされていた。このフェリーは島と島の短距離航路。しかし潮の流れが早いところで、フェリーは海中のケーブルを掴んで航路をまっすぐにしている。その様を覗き込んでいました。