18日ぶりに仕事へ戻って数日。やっぱり仕事が好きだわ。
新患さん、紹介を受けてから数ヶ月経っています。先月は初診をキャンセルされています。ようやく会うことができました。地域のソーシャルワーカーが付き添いをしています。極度の不安症でサポートが必要と。先月のキャンセルもそれが原因だったとか。
で、初診を終えて大泣きです。安心感と感謝と。
怖くなかった、今まで誰も言ってくれなかったことを言ってもらえた、、、と。
何だと思いますか?
私が勧めていることを断っても良いんですよ。患者教育だけではなく、体重を計測することだって、血圧を測ることだって。触診も断る権利がありますよ。
私は何も強制しない。貴方は選択する自由がある。たとえ断っても私との人間関係が悪くなるとか、嫌われる、と思わなくて良いから。
何かをさせられている vs 自ら進んで行っている
この差は大変大きい。医療者は絶対だと思う人は多い。よって医療者が上に立って患者は下に位置する図式を考える人が多い。
健康とは患者自身のこと。健康も不健康もリスクの高い行為も患者の自由。選択は本人にある。医療者は科学的に証明されているベストの情報を提供して、患者が承諾(納得)する治療を行っているだけ。もちろん選択の自由はその成り行きも責任を取る覚悟でしてくださいね。後になってから医療者のせいと文句をつけるわけにはいきません。そうならないように医療者側は記録もしっかりします。
おっと横道にそれてしまいました。患者の選択権、同じ立ち位置の関係を保つ。この二つはEmpowerment (エンパワーメント)に重要なこと。あら、昨日あげた以前のシリーズ「医療の主体」ですね。
付き添っていたSWが話していました。怖くて診察に来なくてもっと不健康になったら損よ。ほらね美加は話した通り、今まで貴方が会った医療者とは違うでしょ、と。
いやいや私が特別なのではなくて、NPだからだと思いますよ〜。国民全員にNPが必要とは言わない。しかしこの方のように今までの医療では上手くいかなかった方にはNPが必要と言いたい。
冒頭写真: アイスランドの人口は37万人。そのうちの14万人が住む首都の様子を空から。