走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

常識の有無

2021年08月04日 | 仕事
日本と違い、専門医に診てもらう時にはプライマリーケアからの紹介状が必要となります。どこかが痛かったりすると患者は積極的に専門医へ行きますが、無症状だと予約日を忘れずに行ってもらうのは、とてもチャレンジです。例えば糖尿病や高血圧があり、眼底検査をするために行く眼科。予約をすっぽかす事を英語で 

No Show

と言います。専門医にによっては50〜200ドルのペナルティーを課します。それを支払わない限り診ない、と。街でたった1人の専門医に対してNo Showをされると、とても面倒。だって私の患者層はペナルティーを払えるような人ではないし、隣の街まで行けるような人たちではない。よってあの手この手でNo Show にならないようのするわけ。

で、電話も持っていて、仕事もしているし、私の診察の予約にはNo Showをしない彼が専門医のNo Show をした。真っ先に思ったのは先日の熱波で死亡したか?!と考えてしまった。彼は死んではいなかった。元気にしていた。No Show の理由は駐車場が見つけられなかったから。腹が立ったから帰宅した。

はあっ?!

電話はしたのよね、遅れるとか、今日はダメとか、

電話を持っていくのも忘れてたから、そのまま帰宅した、と悪気もないそぶりで言う。

これからは彼も要注意人物の仲間入り。私が普通と思う常識がない、、、これが問題なのよね、、、あああああ。


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