走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

もっと高いレベルで

2019年02月14日 | 仕事
日本の看護師関連の文書によく出てくるのが「患者に寄り添う」。

どなたかこれがどんな意味で、行為なのか説明していただけるでしょうか? 学術的でもない一文なのにエッセー以外にも頻回に使われていると思ってしまうのは私だけですか?

英語圏ではAdovocay と言う言葉があります。こちらはカナダの看護協会の看護師についてのステイトメントです。

Advocacy involves engaging others, exercising your voice and mobilizing evidence to influence policy and practice. It means speaking out against inequity and inequality. It entails participating directly and indirectly in political processes and acknowledging the importance of evidence, power and politics in advancing policy options

あとアドボカシーは日本の文書で「患者の代弁者になる」 の意味で使われる場合が多いですが、ミクロのレベルで患者の代弁者となるのは患者のケアの意向を他のチームに伝えることなどです。先のステイトメントにあるようにマクロのレベルでは、患者の代弁者として医療アクセス平等を目指してポリシーを変えていく行為について使われます。

以前に看護におけるミクロとマクロのケアについて書きました。ミクロのケアは学士レベル。マクロのケアを担うのが修士以上のレベル。

患者に寄り添う、、、が診療看護師の文書に出てくると、ミクロのケアで止まっている診療看護師を想像し、首を横に振りたくなる自分が隠せません。もっとマクロのレベルで看護ケアを語りませんか?



今年も末娘の友達をスキー旅行に招待しました。今は一緒にバレエをしなくなっても(違うスタジオに行っている)双子のように仲の良い2人。朝から晩まで車の中でもご満悦の様子でした。写真に写っているのは3つある山の1つ。3つの山にまたがるスキー場へ来ています。

最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
はじめまして! (りょうこ)
2019-02-14 07:46:27
こんにちは、
アメリカ在住のりょうこと申します。
今朝、ブログを発見してこれからさかのぼって全部読もう!とワクワクしています。もう、かなり歳なのですが、ナース目指して勉強中です。
私のブログにリンクを貼らせていただきました。
これからもよろしくお願いいたします。
返信する
Unknown (missy0806)
2019-02-22 12:11:30
りょうこさん
初コメントありがとうございます。 アメリカで頑張っていらっしゃっるんですね。リンクもありがとうございます。 応援していますよ!これからもよろしくお願いします。
返信する
はじまして (Toshie Dempsey)
2020-07-16 03:50:58
1985年から東京の日赤で助産師をしてまして、カルホルニアには1992から移住、不妊症専門看護師そしてfamily nurse practitioner(FNPーBC)としてはIVF center で2年前からしております。Nurse practitioner としては新米です.カナダの情報楽しみにしています。
返信する
Unknown (missy0806)
2020-07-21 08:14:15
としえさん
初コメントありがとうございます!じゃぱんぱの存在はご存知ですか?よろしかったらメルアドをここに送ってください。非公開のままにしておきます。で私からじゃぱんぱについてメールで返信します。カリフォルニアは大勢のNPがおられるし、ワシントン州には助産師とNPの祥子さんがいらっしゃいますよ。これからもよろしくお願いします。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。