今月のNP会議。てんこ盛りの議題で珍しく長引きました。そのうちの一つの議題がPA導入について。
PAとはフィジシャンアシスタント。
私が働くBC州には教育施設も職能団体もありません。しかし医療者不足。特に救急室の人員不足が顕著となりその打開策の一つとして2022年より水面下で話し合いが進んでいました。パブリックヒアリングを2023年秋に終えて、ガイドライン等が決まり、本格的に開始となるます。
それに対してNPとしての対応についての議題でした。すでにNPの職能団体(免許を管理するカレッジではありません。別に職能団体があります)からアナウンスメントがされていました。こちら。
それに沿ったものでした。PAのカナダ全国版の職能団体はすでにあります。しかしBC州はまだないので、それを担うのは医師の職能団体と決まりました。何故ならNPと異なりPAは医師のスーパービジョンの下でしか働けないから(NPは不要。完全自律をしています)。よって指導するのは医師。だからNPがオリエンテーション等を任されることはない、とのこと。
しかし、既にオリエンテーションを頼まれているNPがいる。命令系統の中で必ずしも誰もが何をするべきか理解しているとは限らない。新しいものへの導入は様々な角度から明確化を図らなければならない。私たちも正しい方向性がわかれば自分もディレクターから依頼されても理由をつけて断ることができる。
ガイドラインやフレームワーク。新しい職種の導入には欠かせない、と改めて感じました。
冒頭写真: アイスランドの救急車