東日本大震災から3年、岩手県沿岸部の被災地視察会に参加した。
バス4台160名の参加であった。2台毎に分かれ、2ルートでの視察となった。
「てんでんこ」
「津波が来たら、取る物も取り敢えず、肉親にも構わずに、各自てんでんばらばらに一人で高台へと逃げろ」「自分の命は自分で守れ」
裏山に逃げて助かった
東日本大震災で被災した大槌町旧役場
東日本大震災で被災した大槌町旧役場
たろう観光ホテル
田老町は、「津波太郎(田老)」の異名を付けられるほど古くから津波被害が多かった。
昭和三陸津波70周年に当たる2003年(平成15年)3月、町は「災禍を繰り返さない」と誓い、「津波防災の町」を宣言して記念の石碑を設置した。「津波てんでんこ」の紙芝居活動をはじめとする児童への防災教育や、年一回の避難訓練にも力を入れ「防災の町」として全国的にも有名であった。地区の人口4434人のうち200人近い死者・行方不明者を出した。「立派な防潮堤があるという安心感から、かえって多くの人が逃げ遅れた」という証言もある。他地区に比べて被災者数は少なかった。