高純度化学研究所のメールマガジンが届きました。
何時も興味深い記事で敬服しています。
神戸市のマッチ専門店「マッチ棒」に行ったことがあります。
https://match.or.jp/matchbou/
兵庫県は、マッチの全国シェアは90%だそうです。
実は、長岡市には「東亜マッチ」があります。
この「リボン東亜燐寸」のラベルは当時としては、先進的なデザインだと思います。
http://www.tanaka-match.co.jp/museum/syohyo/index.htm
ご当地情報でした。
正月、久々にマッチ棒ロケットで遊びました。
https://www.youtube.com/watch?v=txUYD5PZLEU
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高純度化学研究所 メールマガジン
第56号
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リン(元素記号:P)には黄リン(白リン)と赤リンの同素体が存在します。
黄リンは空気中で自然発火するだけでなく非常に毒性が強い物質です。
一方の赤リンは化学的に安定で毒性は少ないといった、
互いに異なる性質を持つということを高校化学で習いました。
ところで、この両者の性質を活かした発明品が「安全マッチ」。
一般的にはマッチと呼ばれていますが、ガスライターが普及するまでは生活必需品でした。
「頭薬」と呼ばれるマッチ棒の先端は、燃焼剤として硫黄、マツヤニ、ニカワ、、、
そして、酸化剤としての塩素酸カリウム(KClO3)で構成されています。
「側薬」と呼ばれるマッチ箱側面の茶色い部分は、
発火剤として赤リンや硫化アンチモン(Sb2S3)から出来ています。
マッチに火がつく原理は、、、
マッチ棒を擦ると、側薬の赤リンが摩擦熱によって白リンに変わります。
すると、この白リンが発火します。
この熱によって頭薬の塩素酸カリウムが燃え、マッチの頭薬が着火するという仕組みです。
もちろん、一瞬の反応ですから、赤リン→白リンへの反応は見ることはできませんが、、、
そしてこのマッチ全体の反応は、、、
1.4P(赤リン) + 摩擦 → P4(白リン)
2.P4 + 5O2 + 3S + 2KClO3 → 2P2O5 + 3SO2 + 2KCl + 熱
となるそうです。
実は、赤リンはマッチ箱に存在していたのです。
なので、マッチ棒が箱の中でこすれたりぶつかったりしても
発火しないということに合点がいきますね。
マッチにはこんな工夫がされていたのは驚きです。
さて、リン(原子番号:15 元素記号:P)は私たちの歯や骨を構成する重要な元素ですし、
植物の成長に欠かせない大切な栄養素でもあります。
今回の実験ブログでは、リンの燃焼実験とキャベツに含まれるリンの検出実験に関する話がアップされました。
話の続きは下記のリンクをクリックしてください。
http://gridy.jp/mb_link?p=6Puthdt3mK7qcBx2Hw%3D%3D