泣けた。
涙があふれ、仕方なかった。
「お義母さん ごめんなさい」
「本当に ごめんなさいね」
義母の遺品はすべて整理したはずだったが、
まだ残っていたのだ。
衣装ケースが2ケ押し入れの奥のほうにあった。
後で片付けようと思い、しまっておき忘れていたのだ。
なんと下着やパジャマがいっぱいあった。
夏物・冬物と綺麗に整理され並べてあった。
全部未使用でタグが付いたまま。
袋に入ったままのものも。
何枚あるのだろう??
どうしてこんなにも多く??
義母は主人1人しか子供はない。
健康を害し、入院にでもなったら・・・・と
不安があったのだろう。
娘がいないから、嫁の私に迷惑かけてはいけないと思い
元気な時に、準備していたのだろう。
心から義母に申し訳ないことをしたと、涙が流れた。
私がもっと気を配ってやるべきだったと反省した。
悔やまれた。
母は自分の娘である私に何かと頼んではいたが
義母は遠慮していたと思うと、胸が締め付けられる。
そして娘のいない私に、自分の姿を見せ
教えていたのだろう。
亡くなって時間は経過しても、
教えはさまざまのところに残っている。