早朝の軽井沢は
ふんわりと白い雪に覆われて銀世界
お日様が出て来るにつれて キラキラまぶしく輝きながら 車や人が通る道路なんかから
ズンズン融けて消えて
誰~れも足を踏み入れない 空き地や原っぱ 木陰なんかに
ちゃんと どれくらい降ったかの 証拠が残っているけれど やっぱり3月半ばなんだな・・
軽井沢は 避暑地、観光地というだけでなく
「 文学の町 」 とも名乗りを上げていて
「 文学碑 」 って いうのもいろいろある
今朝の 雪景色を見て ふっと 旧軽井沢のメインストリートの上の方にある
松尾芭蕉さんの句碑を思い出した
ちょうど そこで、熱心にメガネをはずして 手で触って石碑に刻まれた文字を辿っている
年配の男性に 読んで聞かせてもらったんだけれどね
「 馬をさへなかむる雪のあしたかな 」 って 書かれているんだって
これは 今の書き方だとすると 「 馬おさえ ながむる雪の あしたかな 」 ということで
意味は 「 馬でさえも つい見入ってしまう程 雪の降り積もる朝で 趣があるなあ・・ 」
と 感じ入ったんじゃないかと 解説もしてもらった
今朝は 沢山雪が積もったわけじゃないし 季節も春なんだけれど ボクも 雪から感じ入った気分で
この句碑のことを思い出した
エッヘン 「 猪でさえ 淡雪眺めた 朝(あした)かな 」 へっへっへ・・・
ちなみに 松尾芭蕉さんの句碑は 追分の浅間神社の境内にもあるんだ
こちらは 天保14年(1843)に 地元の門下生である俳人小林玉蓬によって建立されたといわれる
「 吹き飛ばす 石も浅間の 野分哉(のわきかな) 」 と 刻まれているそうで
「 軽井沢の文学碑めぐり 」 の資料にも よく紹介されているよ
更科紀行中の句で 芭蕉の百年忌にあたる寛政5年に佐久の春秋庵の俳人たちにより建立されたもの
と 案内が出ているよ