「 やぶいり(藪入り) 」って 知ってますか?
今日1月16日と 各地のお盆行事の最終日 さしずめ現在なら 東京やその周辺が7月16日か
地方では8月16日と言えば 思い浮かべやすいだろうか・・
歴史の中で 主に名家、旧家や 大きくて伝統のある商家などなど 奉公人(勤め人)が多い家などで
年に1度今日だけか 盆、正月の16日に唯一
お小遣いを持たせたり、お仕着せと呼ばれる日常着の新しいのを手渡したりして
終日、外出をしようと眠りこけていようと好きにしてイイという日を設けていたんだそうな
1日で往復出来るところにその実家があれば 帰省(帰宅)する事も出来るし
帰宅、帰京が無理ならば 好きな所へ出掛けたり何をしていてもとやかくは言われない
そのかわり その日以外はその奉公先の言うがまま命じられるまま 夜明け前の暗いうちから
日付が変わるほどの深夜までだろうと 働き続けなければならない契約だったんだそうだ
軽井沢のお隣、特にシルク、絹に関わる一大商都だった 江戸時代は城下町の小諸市には
昭和の半ばくらいまでもだろうか 徐々に近代化しながらもそうした丁稚奉公の名残や伝統は残り
今で言う他市町村の名家、豪商の後継者が 職業体験ならぬ下積みの奉公体験の為
名だたる豪商、商家に特権皆無で年季奉公するなんて事例が数知れずあったんだそうだよ
蔵の奥、台所の流しの下まで見せるわけだから
商売のコツや取引先迄も知られてしまうかもしれない
どこの誰でも入れるわけじゃないし、名家の御曹司と言えども修行なので基本、特別扱いナシ
たちまち音を上げて 逃げ帰るものもあれば、身体を壊すものもあったり・・それでも
そんなこんなの 奉公体験をクリアさせての 後継者育成も少なくなかったらしい
実家に居たら あたりまえだった お腹いっぱい食べられる白米ご飯や
叩き起こされることも無い、年にたった1,2回の朝寝坊がこれほどありがたいと感じる体験が
今に続く老舗に生かされている企業、お店もあるらしく 体験記を目にする機会もある
さぁ 粉雪舞う軽井沢で 今日16日は何をしようか考えている人~
こんな時代の 読書や昔話はいかが
~
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