朝から鬱陶しい一日の奈良でした。
昨日ほどの暑さは無く、比較的過ごしやすい一日。
朝の空。
ヨツバカタバミ、この前咲いた花は強い風が吹いて根元から折れ、そのまま枯れてしまいましたが、
今日また 花が咲きました。
昨日断念した興福寺の藤を、午後から見に行ってきました。
興福寺境内に入ると、先日訪れた時には満開だった八重の桜はもうほとんど散っておりまして、
地面にその落ちた花が散らばっています。
今興福寺では北円堂が特別開扉中です。(~5/10)
北円堂の御朱印は、この期間中はこの北円堂への入り口の手前にあるブースでいただけます。
今回は北円堂はパスです。
北円堂の東側では現在中金堂の再建中。
先日再建現場を特別に見せてもらえたわけですが、
その現場へ向かう階段です。
こうしてみると急勾配ですよね。
南円堂へ向かいます。
南円堂の屋根と百日紅。まだ、花は咲いていませんね。
南円堂の北側には一言観音を祀る観音堂があり、
その隣は南円堂の御朱印をいただける寺務所があります。
そこにある藤棚の藤は一重の藤でもうほぼ散っているようで、
僅かに残る花とその実。
実を見ると、藤はマメ科であることが分かりますね。
南円堂と向かうようにその東側には不動明王をお祀りする不動堂。
その前にも藤棚があり、そこの藤は八重の藤です。
不動堂の藤越しに南円堂。
南円堂に向かって左側には橘。
橘の黄色い実と白い花が美しいコントラスト。
もう一度藤の写真を撮って。
さて、帰る事にします。
バス停に向かう途中美しい新緑。
その付近では鹿せんべいを鹿にあげている観光客。
もう既に腹一杯なのか、ダラダラと寝そべる鹿も。
意外と鹿の睫毛って長いですね。
バス停から見える若草山。
太陽が照っていないせいか、昨日のような暑さは感じませんでした。
そうそう、興福寺の藤は南都八景の一つだそうです。
不動堂の前の藤かと思ったら、意外にも観音堂の前の藤だそうです。
その藤は野田藤で、奈良地方気象台の植物季節観測用標本となっているとのことです。
もともと南円堂を創建した藤原冬嗣が天平時代に自ら植えたらしいのですが、
その後、しばしば戦火に会い、17世紀中ごろに水野石見守忠貞が伏見から藤を植え継いだと石碑に書かれています。
これは左近の藤、そしてあの橘は右近の橘だそうです。