梅雨が明けたようです。
朝からグングン気温が上がって、熱中症に注意とさかんにテレビで放送されています。
平城宮跡資料館での「平城京”ごみ”ずかん」展を観に行こうと思っていたのですが、
ずっとエアコンの効いた部屋で終日本を読んだり、DVDを観たりで
あっという間に1日が終わってしまいました。
1週間でなんとか読み終わった谷崎潤一郎の「痴人の愛」
新潮社のHPにはその内容がざっと紹介されています。
「きまじめなサラリーマンの河合譲治は、カフェでみそめて育てあげた美少女ナオミを妻にした。河合が独占していたナオミの周辺に、いつしか不良学生たちが群がる。成熟するにつれて妖艶さを増すナオミの肉体に河合は悩まされ、ついには愛欲地獄の底へと落ちていく。性の倫理も恥じらいもない大胆な小悪魔が、生きるために身につけた超ショッキングなエロチシズムの世界。」
「私はこれから、あまり世間に類例がないだろうと思われる私達夫婦の間柄に就いて、出来るだけ正直に、ざっくばらんに、有りのままの事実を書いてみようと思います。それは私自身にとって忘れがたない貴い記録であると同時に、恐らくは読者諸君に取っても、きっと何かの参考資料となるに違いない。殊にこの頃のように日本もだんだん国際的に顔が広くなって来て、内地人と外国人とが盛んに交際する、いろんな主義やら思想やらが這入ってくる、男は勿論女もどしどしハイカラになる、と云うような時勢になって来ると、今まではあまり類例のなかった私たちの如き夫婦関係も、追い追い諸方に生じるだろうと思われますから。」
こういう書き出しで始まります。
そして最後は
「これで私達夫婦の記録は終わりとします。これを読んで、馬鹿々々しいと思う人は笑ってください。教訓になると思う人は、いい見せしめにして下さい。私自身は、ナオミに惚れているのですから、どう思われても仕方がありません。
ナオミは今年二十三で私は三十六になります。」
三十六にもなって、二十三の女に翻弄される譲治。
情けないというか、その状況に満足しているって…などと、理解しがたい状況ですが、
きっとそういうことってあるのかなぁ、と思ったり。
ちょっと、男女の変態的な関係の小説に辟易してきたので、次の谷崎は「陰影礼賛」あたりを読んでみようかと。
さて、夕方近くになって窓から東を見てみると、夏らしい雲がモクモク。
7時にもなろうかというころに日没。
東の空に浮かぶ雲は、夕焼けを反映して、薄いオレンジ色。
太陽がすっかり沈んで少しだけ夕焼けが残った西の空。
生駒山
三日月と金星。
もう少し暗くなると、木星、レグルスも見えてきます。
随分月と金星が離れてしまいました。
三日月。
さて、今日の夕食。
土鍋で炊いた、十穀米。
そして、テキ用の豚ロース肉をフライパンで焼いて皿に取り出し、
そのフライパンでシメジとカボチャをいためて、
バルサミコ酢、赤ワイン、みりん、チキンブイヨンで作ったソースを加えて煮絡めて、
仕上げに黒胡椒をガリガリとして完成。