私がインテリアに興味を持つきっかけになった建築家の亡き宮脇檀さん。
宮脇さんの著作に、60才を過ぎ、人生の晩秋にさしかかった中をパートナーと二人の週末の楽しい日々を綴た本があります。(以前にもブログで紹介しました)
宮脇さんにとっては最後の本だと思います。
本の終わりの方で宮脇さんに癌(喉頭癌)が見つかり闘病生活、癌が消えて後再発、というところまで書かれています。(含む、あとがき)
春の明るい日差しから始まる本ですが、だんだん陰り行く日々。まるで人生の短縮図のような構成ですが、宮脇さんはこの本の出版後、まもなくお亡くなりになります。
で。
本のイラストは宮脇さんのパートナー(根津りえさん)が書いておられます。お二人の共著ですね。
年の離れた間柄だったようですが、その根津りえさんが昨年病死されていた、、ということを偶然知りました。。
お二人共に世間一般の感覚でいえば早い死です。
でも中身の濃さは長さを凌駕するなあ、と読者としての感慨です。
お二人を本でしか存じ上げない私には、これ以上言葉はありません。でも、素晴らしい本をありがとう。
人生は短い、はかないけれど美しい日々を送りたいなあと思った次第。
宮脇さんに学んで私もベランダガーデンを堪能しよう。
宮脇さんたちはバルコニーでの素晴らしい休日を過ごされましたが、我が家にあるのは狭いベランダ。
ですがなんだかんだで長い年月をいっしょに過ごしたグリーンが多し。
よ、相棒と声をかけながら愛でてあげよう。
ということで椅子の配置を少し変え、ベランダを向いて珈琲タイムを過ごせるよう致しました。
↓センターテーブルの横にオットマンを置き、そこに食器を載せるトレーを設置。
ラウンジチェアも窓辺に移動。
↓ここで珈琲タイム。
↓ベランダグリーンの一部。
ささやかな窓辺。
でも人生の最後に思い起こすのはこうしたささやかな窓辺での1日かもしれん。。
宮脇さんと根津さんの本は「最後の昼餐」と言います。