最近フィルムカメラが見直されているということらしいので、昔のフィルムカメラの周辺機器のレビューをしてみることをしました。
前回はオリンパスのフィルムスキャナES-10Sを紹介しました。どの程度の画質なのか実例を踏まえて語ろうと思います。
実は私はミノルタのDimage Scan Dual IIIを所有しています。Dimage Scanシリーズのエントリーモデルではありますが、ES-10Sに比べると読み取り解像度は上です。発売時期も2002年ということでES-10Sに比べても5年の開きがあります。Dimage Scan Dual IIIはゴミ取り機能を搭載しており、オプションではありますがAPSフィルムスキャンも対応しています。でもスキャン結果はES-10Sの方が綺麗に感じます。
画質に関しては人それぞれの主観が絡んでくるのでなんとも言えませんが、フィルムの粒子感が私のイメージ通りにスキャンされていると感じます。
このサイズだとデジカメとの違いが全く分かりませんね。
200万画素くらいまでだと分かりませんが300万画素以上になってくると違いは顕著になってくるのですが(OLYMPUS L-30にて撮影)
帆船の紐の描写が解像度にモロに影響していることが見て取れるでしょうか。デジカメに比べると色にキレがないというのが正直な印象です。
撮影情報:EOS Kiss III + TAMRON AF 28-80mm F3.5-5.6 Aspherical 日本丸 (FUJI COLOR 100)
このスキャン結果は撮影サンプルの中でもデジカメっぽい絵になっていると思います。
金属を対象としたコントラストの高い被写体がそうさせているのではと思います。レンズは広角28mmを使用したせいか迫力のある写真が撮れました。
ここはデジタルもフィルムも変わりないですね。
撮影情報:EOS Kiss III + TAMRON AF 28-80mm F3.5-5.6 Aspherical
モクモク・ワクワク・ヨコハマ・ヨーヨー(FUJI COLOR 100)
これはかなりの青かぶり写真です。スキャン時にかなり補正したつもりではありますが、今の私の実力ではここまでです。何にせよ1996年という20年以上前の機材でもここまで使えるのであれば大したものだと再認識した次第です(OLYMPUS L-30にて撮影)
それよりもこのスキャナを動作させるためのWindows98環境を構築することがかなりの骨だったのが印象に残りました。