カメラを続けて20年!

子供の誕生を機にカメラを始めてそろそろ20年。もう子供も被写体になってくれず、あらたな被写体を求め模索中の毎日です。

コンデジ全盛時のネオ一眼をまた手に入れてしまいました

2024年03月02日 09時38分00秒 | カメラ

OLYMPUSのSTYLUS SP-620UZ(2012年2月発売開始:現在生産終了)を中古で入手しました。

コンパクトデジタルカメラの出荷台数は2008年の約1億1,000万台をピークに2011年や2012年には8,000万台あたりだったようです(一般社団法人カメラ映像機器工業会(CIPA)より)


時代はまさにコンデジ成熟期に発売されたSP-620UZでしたが、この後に発売されたSP-820UZ(2012年9月発売開始:現在生産終了)やSP-720UZ(2012年8月発売開始:現在生産終了)を既に愛用している身としては、やはり性能の面では今一歩の製品でした。

10年以上前のカメラの性能をあれこれ言うこと自体、野暮なことですが他のラインナップ同様、オールドカメラとして御紹介しようと思います。


まずは主なスペックとなります。

  • 画素数:1,600万画素(当時は1,200万画素が主流)

  • レンズ:35mm換算25mm~525mm

  • ISO最大感度:ISO1600相当

  • 電源:単三電池4本

  • 画像処理エンジン:TruePic III(SP-820UZはTruePic V、SP-720UZはTruePic III)

画像処理エンジンが「TruePic III」ですが、同様のTtuePic IIIを積んだSP-720UZよりも処理速度、画質が落ちていることが気になりました。これは搭載されているDSP(デジタルシグナルプロセッサ)の違いによるものだと予想されます。



上面図です。

電源ボタン・シャッターボタンとズームレバーのみのシンプルな構成です。

物理的なモードダイヤルは廃止されています。フルオート撮影が基本のカメラのため、応用撮影といわれる「絞り優先モード」や「シャッター優先モード」などが省かれています。「全自動」「プログラム」を始め「マジックフィルター」「パノラマ」「3D」といった多彩なモードは健在です。



電源は単三電池4本で稼働します。

デジカメ黎明期は乾電池タイプの充電池でも十数枚で電池切れになるデジカメも多かったですが、eneloopが発売されたことで、その心配はなくなりました。



背面です。十字キーにOKボタン。録画ボタンに再生ボタン、そしてメニューボタンの4つです。

特徴は十字キーとスクロールダイヤルが同心円状に配置されていることです。これは同時期の一眼カメラのPenシリーズにも見られます。



一つ目の作例です。

望遠の実力を図るために使う川崎駅前からの風景です。

画面中央にある「サミット」の緑色の看板までの距離は約600mもありますが、512mm相当の焦点距離はそれを感じさせず、車や案内標識の圧縮感はやはり凄まじいです。

※OLYMPUS STYLUS SP-620UZで撮影:525mm相当 1/400sec F5.8 ±0.0EV ISO100



二つ目の作例です。

隅田川大橋から最大望遠でスカイツリーを撮影しました。距離的には3kmほど離れているせいもありますが、解像感はかなり失われています。

※OLYMPUS STYLUS SP-620UZで撮影:525mm相当 1/500sec F5.8 ±0.0EV ISO80


SP-620UZが発売された頃は同社のE-P3を手に入れ有頂天になっていた頃で、コンデジからは完全に卒業状態でした。当時この機種がかなりの安値で販売されていたにもかかわらず(下手すると10,000円切っていた)見向きもしなかったことが非常に悔やまれます。

「時代とはホントに恐ろしい」




10年前に発売したSTYLUS SP-820UZと呼ばれるネオ一眼を入手したのでレビューします

OLYMPUSのSTYLUSSP-820UZ(2012年発売開始:現在生産終了)を中古で最近入手しました。ネオ一眼と呼ばれるジャンルのカメラですが、ネオ一眼が流行り始めた2005年から2007年...

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超広角レンズを入手・撮影したらスマホとは全然違って感動した

2023年07月22日 08時31分27秒 | カメラ

いつものことではありますが、またもレンズを購入してしまいました。カメラのキタムラを覗いたところ、NIKONのFマウント用の超広角レンズであるSIGMA 10-20mm F4-5.6 EX DC /HSMが良品かつ手頃な価格だったためです。

※先日アジサイの写真で先行紹介させていただきました。


私が所有している最も広角な焦点域は、OLYMPUS STYLUS SP-820UZの22.5mmになります。それ以上だとiPhoneの13mmになります。このSIGMA 10-20mm F4-5.6 EX DC /HSMはDXフォーマット専用なので、D7000に装着することで15mm相当の焦点距離になります。


スペック的には「なぁんだiPhoneのほうがすごいじゃん」なのですが、やはりカメラで撮影することはスマホにはない面白さを感じます。

毎度おなじみの被写体で申し訳ありませんが、川崎チネチッタを被写体にどれだけ超広角の面白さを表現できるか頑張ってみました。


タイトル写真は川崎チネチッタのランドマーク、ガラスタワーです。15mm相当の焦点距離になります。ファインダーを覗きながら「まだ引ける!まだ引けるの?」って思いながらズームリングを広角側に回していました。



ラチッタデッラ内の結婚式を挙げることが出来るCAPPELLA SANT'ANGELO(カペラ サンタンジェロ)を撮影しました。

カペラ サンタンジェロはイタリア語で天使の教会という意味らしいです。

渡り廊下を大胆に構図に入れてみました。まさに超広角ならではの写真に仕上がったのではないでしょうか。

※NIKON D7000 SIGMA 10-20mm F4-5.6 EX DC HSMで撮影:15mm相当 1/320sec F9.0 ±0.0EV ISO200



こちらも私のブログではお馴染みに構図になりますが、ガラスタワーの下、エレベータ広場から見上げた構図です。

15mm相当の焦点距離とシンメトリー構図が鉄骨が美しさを際立たせます。

※NIKON D7000 SIGMA 10-20mm F4-5.6 EX DC HSMで撮影:15mm相当 1/160sec F6.3 ±0.0EV ISO200



先ほどのカペラ サンタンジェロの写真にある「渡り橋」を下から撮影してみました。上からでも下からでも美しい曲線を迫力ある写真として撮影できた気がします。

※NIKON D7000 SIGMA 10-20mm F4-5.6 EX DC HSMで撮影:20mm相当 1/320sec F11 +1.0EV ISO200


SIGMA 10-20mm F4-5.6 EX DC HSMになります。500mlのペットボトルくらいの重さになるので結構な重量感です。超広角レンズということでフィルタ経も77mmとかなりの大きさです。※SIGMA社のHPより写真は引用。


やはり慣れてないせいもあって、納得いくものが撮れたのか撮れてないのかもわからなかったですが、撮影していて面白いのは確かです。

またSIGMAの特性でしょうか、シャープ感が結構鋭く気に入りました。今後は望遠領域とともにこの超広角領域も率先して使っていきたいと思います。




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STYLUS SP-720UZはSP-820UZとまた違うネオ一眼でした

2023年06月03日 08時32分17秒 | カメラ

OLYMPUSのSTYLUS SP-720UZ(2012年発売開始:現在生産終了)を中古で入手しました。このブログでも何度か登場している、同社のSTYLUS SP-820UZと大きく変更されているのは、本体デザインとレンズの焦点距離、電源種類程度なのですが、手にしてみたところ俄然気に入ったのでSP-820UZと比較しながらレビューしようと思います。


まずは主なスペックとなります。

  • 画素数:1,400万画素(SP-820UZも同じ)

  • レンズ:35mm換算26mm~676mm(SP-820UZは22.4mm~896mm)

  • ISO最大感度:は3200相当(SP-820UZは6400相当)

  • 電源:リチウムイオンバッテリー(SP-820UZは単三電池4本)

  • 画像処理エンジン:TruePic III(SP-820UZはTruePic V)

私としては画像処理エンジンが「TruePic III」であることが心配ポイントでした。

SP-820UZと同等のTruePic VであればISO6400の実現や「合成処理による」手ぶれ補正機能も追加できたと思います。



上面図です。

電源ボタン・シャッターボタンとズームレバー・モードダイヤルといったシンプルな構成です。

モードダイヤルに目をやると、応用撮影といわれる「絞り優先モード」や「シャッター優先モード」などが省かれています。「全自動」「プログラム」を始め「マジックフィルター」「パノラマ」「美顔」といった多彩なモードは健在です。

SP-820UZにあった「プリキャプチャー」と「手持ち夜景」機能は搭載されていませんでした。が逆に3D機能がついていました。3D対応テレビを持っていないのでその効果が試せないのは非常に残念です。



電源は乾電池タイプでは無く、専用リチウムバッテリーです。

本体のサイズを小さくするための配慮と、長時間稼働実現のためだと思います。OLYMPUS(LI-50B)の他に、PanasonicやPENTAX(RICOH)・CASIOでも採用されているバッテリーだったため、互換バッテリーも含め当面追加購入の心配はなさそうです。



背面です。十字キーにOKボタン。録画ボタンに再生ボタン、そしてメニューボタンの4つです。

本体が小さい分、ボタンの数が少ないイメージはありません。

物理ボタンや機能が少ないということはシャッターを押すだけで綺麗に写ることを基本としている万人向けのカメラと思われます。



一つ目の作例です。

川崎駅前の商店街である「銀柳街」で子供の日に掲げられた「鯉のぼり」を撮影しました。

なんと家庭から不要になった鯉のぼりを回収したそうです。

マジックフィルターの「ポップ」フィルターを使用して華やかに仕上げてみました。

※OLYMPUS STYLUS SP-720UZで撮影:544mm相当 1/160sec F5.3 ±0.0EV ISO200 ポップフィルタ適用



二つ目の作例です。

東京タワーの展望台をタワーの麓から撮影しました。

コンパクトカメラの割には解像感が出ていると思います。

撮影の仕方もあると思いますが、SP-820UZは画像処理エンジンの性能でさらに解像度が高く、さらに一眼カメラにおいてはコンデジに比べ映像素子が桁違いに大きいため、さらに高い画質で表現できます。

※OLYMPUS STYLUS SP-720UZで撮影:500mm相当 1/400sec F5.1 ±0.0EV ISO100


SP-820UZは「画良し・手ぶれ補正良し・焦点距離良し」でしたが「携帯性」においては多少かさばる部分はありました。

2023年でのスリム型コンデジにもLUMIX DC-TZ95Dをはじめとした40倍ズームレンズを持つ機種は少なくないですが、やはりネオ一眼独特のフォルムは魅力的であるため、あのスタイルでかつコンパクトであってほしい思いはあります。

10年程前は、各社ラインナップに小型のネオ一眼があったはずですが絶滅寸前。やはりデジカメのブームは一段落ついてしまったようです。



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楽天市場からカメラ用品を購入してみたら激安だった

2022年09月18日 08時04分48秒 | カメラ

先日開催された楽天スーパーセールからカメラ用品を取り扱う「HAKUBA」の楽天サイトより超激安三脚を購入したので紹介いたします。



Velbon社から販売されているコンパクト型の三脚です。型式はVO-05とありましたが、同社のM32 miniの似て非なるモノだと思われます。

M32 miniとは三脚部が同じです。雲台においては自由雲台が装着されていますが、雲台を取り替えられる仕様とはなっていません。カメラとの取り付け部は取り外しが容易なクイックシュー対応となっています。

便利です。

また脚は伸縮しません。よって高さの調整もできません。

付属品に収納ケースとGoProが装着できるアタッチメントがついていました。



この三脚の最大の特徴が「TOKYO 2020」のロゴです。

このロゴが理由でうれしい激安価格になったことが予想できます。

販売価格は2,980円ですが、大特価の980円で販売です。



脚においての質感は問題ありませんが、脚の稼働部や雲台の質感がかなり安っぽかったです。

メーカの説明には「特殊樹脂パーツを採用した自由雲台は、軽さと十分な固定力を備えている」とありましたが、調べてみるとやはり「ABS」樹脂でした。

華奢な印象で、必要以上の負荷がかかった場合「ポッキリ」いっちゃいそうな特殊樹脂ですが、説明にもあるとおり軽さはピカイチです。脚はアルミのためか全体で250g程度です。この軽さはある意味正義です。


ここまで書いて、実際の使い勝手を書かないのも違和感がありますが、私の撮影スタイルは都市建築の撮影が多いためコンパクト三脚を利用する機会が無いのがその理由です。

コンパクト三脚は使う用途が限られますが、遊び程度に手を出すのであればとても良い製品だと思いました。



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オリンパスのマジックフィルタがクールすぎるのでいろんなところで撮ってみた

2022年07月03日 08時02分45秒 | カメラ

OLYMPUS のネオ一眼カメラSTYLUS SP-820UZには撮影モードの一つとして「マジックフィルター」があります。

同社一眼カメラの「アートフィルター」のコンデジ版がコンセプトだと思うのですが「ポップ(ポップアート)」「ミニチュア(ジオラマ)」「ドラマチック(ドラマチックトーン)」(カッコ内がアートフィルター名)など、ほぼ同じ表現のフィルタもありますが、マジックフィルターにしかないフィルタも存在します。

その最たる例がタイトル画像にもある「ロック」フィルタです。

JR川崎駅前のロータリーを撮影したのですが、もうピンクとブラックの2色のみで構成されグラデーションもディザ処理のように見せる、といったかなり振り切ったコンセプトで説明がなければ「これナニ?」レベルの写真、いや写真と言っていいものかどうかもわかりませんが。

でも強烈な個性を出すことができます。

今回はこの「ロック」で攻めてみようと思います。



こちらは川崎駅の歩道橋から駅に向かってやってくる車を撮影しました。大きく写した信号機がいいアクセントになるかと思いましたが、ロックフィルタの前では飾りにもならず、逆に車のディティールのが強く表現されました。



羽田空港第二ターミナルから全日空の旅客機を撮影してみました。さすがのロックフィルタもこの被写体においては何を写しているかわかります。



こちらも羽田空港第二ターミナルからの撮影です。第二ターミナルの象徴的ともいえるエレベータの「床面」を撮影ポイントとして選びました。

ベンツで有名なメルセデスのコレクションショップ「Mercedes me Tokyo HANEDA」を示す文字ですが、カッコ良く決まったと思います。


こうしてロックフィルタの写真(?)を複数並べて見るとまた面白いものです。

ちょっと新聞的に見えるのは私だけでしょうか。

クセがありすぎてもう写真といえる境界を越えている表現ですが、こーいう過激なフィルタを使いこなせれば格好いいなと思いました。

※なお現行のOM SYSTEMのカメラではマジックフィルターは2014年頃の製品を最後に廃版となっております。悲しい。。。


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