2010/3/10
前から一度体験したいと思っていた「炭焼き」を体験しました。 教えてくださったのは「祭田あったか炭クラブ」の皆さん。
皆さんの仕事は、ともかくも重労働でした。
原木を切りだし、長さをそろえて、乾燥させるのもひと仕事。
窯に木を入れるのが、また重労働。
今日は「火入れ」だけでしたが、この火を絶やさぬように2日間焼く。
この窯の温度を上げたのち、蒸し焼きにしたり、焚口をふさぐ作業などが続く。
窯出しもまた、重労働に違いありません。
今月末に窯出しに行きます。
炭の種類は大きく分けると
白炭:1000度以上の高温で焼く、硬い炭。日持ちがよい。木が赤いうちに、消し粉の灰をかけるため表面が白くなる。ウバメガシで作る備長炭が有名。原木はアラカシ、ナラ、ホウなど。
黒炭:白炭に日本の技術を使い、軟らかく火つけの良く、立ち消えしない。 原木はナラ、クヌギ、コナラ、ミズナラ、マツなど。
★炭素を含んだものは木に限らず、動物、植物などすべて「炭」にすることができる。 ★最近は竹炭をよく目にする。また、飾り炭として「松ぼっくり」や、果物、花なども。 ★私は桜の枝、松ぼっくり、いが付きの栗、クルミ、ヤーコン、ミニカボチャ、クヌギのドングリ、ワンコノ使い古した木のおもちゃ、流木、木の根など。ダメもとで、花や種の付いた草花、インスタントラーメン、牛のヒズメ、銅製の折り鶴なども入れてみた。
他の方は、干し柿、なす、ネギなど。秋刀魚を入れていた子供もいて、仕上がりが楽しみ。 蕗のとうや、タラの芽も面白いかもしれない。
原木が入った窯。
奥に私たちの物が、もみ殻と共に、缶に入れられて入っている。
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◆「日本の炭の技術は、世界一」。特に備長炭、茶炭の池田炭は世界の最高峰といわれています。
良い炭とは、同じ原木の量から、どれだけ多く燃やせる炭が作れるのかという事なのでしょうか。限られた木材から、できるだけ効率のよい炭を作る技術は、大切なはず。 燃やしてしまったら全部「灰になってしまうはずなのに、固形で残るのは、蒸し焼き風にして、炭素を残すから。
灰になってしまう分を少なくして、炭を多く作るには、燃やすための材と、その置き方、燃やす時間がポイントらしい。火がついたら、煙の色、香りを確認しながらの作業となる。
《炭にも香りが》
「能勢菊炭」切り口が菊の花のようななる炭。芸術的に美しい。
炭へのリンク
北摂の山々で製炭され、大阪府池田市へ集積された事から「池田炭」とも呼ばれています。 炭の材料にはクヌギを用い、生産するには大量のクヌギ材を必要として乱伐採がされていたように思いがちですが、この樹種は元株が残っていれば何度でも生えてくる木なので、乱伐どころか何度でも再生し生産できる循環型産業なのです。炭には7~8年くらいたった木が主に使われます。それを万遍なくローテーションさせて伐採していきます。そのため、北摂地域には日本一といわれる里山が残っています。最盛期には約40軒にものぼっていた炭焼き農家は、都市化によって衰退し、今では、極少数の農家が伝統技術を守り続けています。日本の伝統美 匠の作る"能勢菊炭"
世界の炭焼きの仕方がわかるHP 「国際炭焼き協力会」 更地に原木をどんどん積み上げ、粘土覆う方法や、スペインの巨大な工場のような窯で焼く方法など、いろいろなやりかったで炭が焼かれている。
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