汚染されたイナワラを食べた牛肉が日本全土に、出回りました。
牧草については、宮城でも早い時期から指摘されていましたが、イナワラについては、取り込み時期の認識の甘さから、牛の餌として、広範囲に地域(16道府県)に、汚染が広がってしましました。
福島と宮城は「出荷停止」、多くの県で自主的に「全頭検査」を始めることになりました。
消費者は食べなければいいかもしれませんが、生産者とその関係者は大変な打撃を受けていることと思います。
11年7月28日のNHK「私も一言夕方ニュース」で、放射能の人他への影響、について大学の先生から話を聞くコーナーがありました。
冒頭は聞きもらしましたが、セシュームの汚染牛に関連して、こんな話をしていました。
「核武装をしている国は、攻撃される恐れがあるので、汚染に対しても研究が進んでいる。セシューム汚染に対しても試みられていることがある」「その一つは、あらかじめセシュームを吸着させる餌を食べさせておけば、糞と一緒に体外に排せつされる。そうすれば、汚染牛を食べても、人体には取り込まない」
置いて行かれた牛たちが、死んでいく姿がyoutubeにありました。彼らは何をどう感じていたのしょうか。
家畜だけではなく、人間の手がないと生きていけない動物たち。
共に家族の一員として暮らしたイヌやネコ、小鳥、ハムスター、魚、亀……ウサギやヤギ……
何十年も手塩にかけた田畑、果樹や植木、草花も……今はもう、悲しいほど荒れたてた姿になっていることでしょう。
http://www.youtube.com/watch?v=-kNVWIdWpG0&feature=related
牛たちの切ない声。直視するのがつらくなる映像です。これが原発事故の姿です。
原発事故がなければ、こんなことにはならなったはず。
人も、動物も植物も、痛めつけられている原発事故。
推進派の人たちは、この現実を直視して欲しい。
原発技術や、エネルギー問題を議論する前提に、この失われた普通の暮らしについて考えて欲しい。