花の名前・木の名前・名前の由来

草花や木についている名前の由来。誰が付けたか分からないけど、知って納得のもの、「?」のもの、いろいろあって、面白い。

シュンラン(春蘭)

2012年10月12日 | 草花・植物

シュンラン  ラン科シュンラン属 常緑多年草

 沢山はいらないけど、ちょっとあると、「春」を感じる花です。

≪名前の由来≫
シュンラン
(春蘭):中国のラン科の春蘭に似ていることからという説、冬に咲く「寒蘭」に対して、「春に咲く蘭」からとの説も。

別名「ホクロ」:花の唇弁に出る斑点が、ホクロのようにに見えることから。

別名「ジジババ」:花の外花裂片と内花被片の様子から、上の方が「ほっかむり」下の方が「ひげ」のよう見えるのを、爺と婆に見立てた。
花弁を全部取ると、弓型のずい柱が残り、その形を腰の曲がった老人にたとえた。

蘭茶:塩漬けにした花で入れます。「桜茶」「桜湯」と同様に、おめでたい席で使われます。

花の食べ方  山菜の本に出ていたので、いろいろ試してみました。
 茹でる:茎をつけて軽く茹で、酢の物やマヨネーズ和え。色も変わらず「シャキシャキ」した食感。好きな方もいましたが……。
 揚げる:山菜の定番の天ぷら。山菜らしい香りや味がせず、いまいちかなという印象です。     2007.4.7仙台市近郊
 漬ける:塩漬けして「蘭茶」にする。http://inz.jpn.org/notosansai/sansai/207.htmlシュンラン 
          【1】
5%の塩水に5.6日漬ける(浮かないように重し) 
          【2】水気を絞り、まっ白に塩をまぶし、冷蔵庫に保管
          【3】使う時は塩気を水で洗い流し、熱湯を注ぐ 
              ※緑茶を注いでもいいかと思います。

育て方 

     とても丈夫な花だと思います。
      カラカラに乾燥したの土に、元気に咲いているのを見かけます。
      造成の為掘り起こされていた場所から、たくさん貰ってきてきました。
      
垣根の根元に雑草よけにに、たくさん植えてああります。
      特別のことをしなくても、毎年良く咲いて、株が大きくなってきます。
      根が結構太いのが、扱い憎さかもしれません。      
      種類によっては、とても値の張るものもあるようですが、
      自生していたものを、庭植えしたものは、寒さも暑さにも平気です。

                                                                                           
     原発廃炉に向けて


 

 


ホトトギス(杜鵑草・杜字・油天草)

2012年10月10日 | 草花・植物

ホトトギスユリ科ホトトギス属、「時鳥草」、「油点草」、「社鵑草」

名前の由来は、もちろん鳥のホトトギス。
数ある漢字表記の中で「杜鵑」を充てています。これは、「三国志」に出てくる、「杜の鳥(とのとり)杜鵑(とけん)」が、「ホトトギス」であることに由来するのではと思います。

ホトトギス(杜鵑草):花にある紫の点が、鳥のホトトギスの胸毛の斑点、または尾羽の白斑に見立てたとい言うことですホトトギス
別名
ユテンソウ(油点草):新葉の展開時葉の表面に油を垂らした模様があることから。

ホトトギスの種類
タイワンホトトギス:台湾に自生。よく枝分かれする。
キバナホトギス:九州南西部に自生している矮性の品種で、草丈は30㎝ほどです
タカクマホトトギス:大隅半島高隅に自生。「キバナホトトギス」に似ているが、より大きい花が咲く。
※地名の付いたホトトギスには「土佐、紀伊、駿河、相模」、いずれも自生地域。
ジョーロホトトギス:四国、南紀などに自生。茎が垂れ、花も下向き。花は黄色。

    2008.10.21  


そにしても、この漢字表記の多さには……びっくりです。

〈杜鵑〉・〈時鳥〉・〈子規〉・〈不如帰〉・〈杜宇〉・〈蜀魂〉・〈田鵑〉〈霍公鳥〉・〈霍公〉・〈郭公〉・〈杜魂〉・〈布谷〉・〈無常鳥〉・〈黄昏鳥〉・〈夕影鳥〉・〈菖蒲鳥〉・〈初時鳥〉・〈山時鳥〉・〈沓手鳥〉・〈山郭公〉など……もっとあるのかもしれません。
なぜこんなに漢字の表記が多くなってしまったのでしょう?
日本の国鳥は「ホトトギス」かと思ってしまいそうですが、国鳥は「キジ」です。

ホトトギス 面白いのは良く知られている「ホトトギス」で比較される、三者三様の歌。

 漢字表  記も三者三様です。

 ・なかぬなら殺してしまへ 時鳥      織田信長  
      おぉ、怖っ 。触らぬ神に……

 ・鳴かずともなかして見せふ 杜鵑    豊臣秀吉  
      まぁ、随分と自信家ねぇ
 
 ・なかぬなら鳴まで待よ 郭公       徳川家康)   
      まぁ、随分と忍耐強いのねぇ。

 

「育て方」本当に良く増える花です。
あまり増えるので「タイワンホトトギス」を残して、処分しました。
「タイワンホトトギス」は、花期も長く、「ホトトギス」ほど、行儀悪く増えることもなく、良く分枝してたくさんの花をつけるので、切り花にも使えます。時々整理して、あまり増えないように管理します。庭植えなら、特段の管理はいらないと思います。

園芸日記   原発廃炉に向けて


「キツネノゴマ」か「キツネノマゴ」か?「胡麻と孫」

2012年10月02日 | 草花・植物

長い間の勘違い。
「狐の胡麻」と思っていましたが、「狐の孫」が、正しいようです。

「キツネノゴマ」で検索すると、1600件ヒットします。中には「キツネノマゴ科キツネノゴマ」という記事も。
画像検索でも5000件以上がヒット。
★どうやら間違えて覚えていたのは、私だけではなかったようです。
Justicia procumbens in Talakona forest, AP W IMG 8550.jpgwikiの画像です。

手持ちの2冊の図鑑を改めて見てみると

「キツネノマゴ」:キツネノマゴ科、キツネノマゴ属:枝の先にある花の穂が「狐の尾」に似るが、ごく小さいので「孫」位のサイズ。
「キツネノマゴ」:小さい穂の形を「孫狐の尾」にたとえたのではないか。

この勘違いに気づかせてくれたのは、「クロサンドラ」への、コメントでした。

園芸日記       原発廃炉に向けて