「からまつの林を過ぎて からまつを見き からまつはさびしかりけり たびゆくはさびしかりけり」
白秋の詩「落葉松」がなければ「カラマツソウ」を庭に植えたいとは思わなかったかもしれない。
花弁はなく、蕚がすぐ落ち、落葉松の葉状に見える雄しべが残る。
花の様子が、「唐松」に似ていることから付いた名前と言われているが、葉の様子もまた、「からまつにからまつのかぜ」を想わせる様に思う。
名前の由来:花の様子が「カラマツ」の葉に似ていることから。
★樹木の「カラマツ」は、松の種類では珍しく「落葉する」。日本特産種であるが、落葉する松は珍しいので「唐の国から来たのだろう」ということで、「唐松」となった。
★その後落葉することから「落葉松」と表記するようにもなった。
高さ | 花 | 開花期 | 分布 | |
カラマツソウ | 1メートル | 雄しべの花糸が棹棒状に膨れて見える・白 | 7月から9月 | 北海道・本州 山地・草原、林 |
ミヤマカラマツソウ | 60センチ | 雄しべの花糸が花弁状・白まれに紫 | 6月から8月 | 北海道・本州・四国・九州 深山・亜高山 |
シキンカラマツ | 1~2メートル | 紫の蕚と黄色の雄しべ | 7から8月 | 福島・群馬・長野 林 |
※「シキンカラマツ(紫錦唐松)」:「キンポウゲ科カラマツソウ属」 紫の蕚と黄色の雄しべからなるので「「シキン」の名前がついた。
※「モミジカラマツ(紅葉唐松)」:「キンポウゲ科モミジカラマツ属」 花は「カラマツソウ」葉がモミジの形。
花後は金平糖のような緑の果実がつく。