テッセン(鉄線)の名前の由来は、文字通り茎が鉄のように硬くて丈夫なことから。
クレマティスは、ギリシャ語の「ブドウの蔓」が語源らしい。
折れたように見える茎でも、芯は折れていないので、その部分で枯れることはない。
★★ クレマチスとテッセンは同じ?
クレマチスは キンポウゲ科クレマチス属で、世界に250種分布。
クレマチスの和名がテッセンといわれることもあるが、テッセンンは中国原産の、クレマチスの中の一種ということらしい。
日本では古くからから「テッセン」と「カザグルマ」が栽培され、交配も行われており、シーボルトが「カザグルマ」をヨーロッパに紹介したことから、多くの園芸種が作られるようになった。
交配された園芸種は1500から2000もあるというので、私にとっては、ラベルも見ずに同定するのは困難。
家にあるクレマチスは6種類であるが、「モンタナ」(下部横長の画像)以外は、図鑑と照らし合わせても同定不能。
「季語」の「鉄線花」は、「紫色の芯に、6枚の白い花弁をもつ」とある。
【クレマチスの分類】
原種系 | パンテンス系 | カザグルマの仲間。大型の一輪咲きで花弁が8枚の花 |
モンタナ系 | 小型で数輪咲き。壁面を覆いつくすほど花が着く。 | |
ウィティケラ系 | 中型で花弁が4枚の花。 | |
ジャックマニー系 | ウィティケラを親とした雑種。 | |
イングリフォリア系 | 小型(花の大きさが3cm以下)で花弁が4枚の釣鐘型の下向きに咲く花 | |
テキセンシ | クロバナハンショウヅルの仲間。下向きに咲く花。 | |
フロリダ系 | テッセンの仲間。中型で花弁が6枚の花。 | |
ラヌギノサ系 | 大型で花弁が6枚の花。 | |
アルピナ系及びマクロペタラ系 | ミヤマハンショウズヅルに近い仲間。下向きに咲く花。 | |
園芸種 | クレマチスには、1500~2000種類の園芸品種があり、現在、大きく15系統に分類。 |
◆種の分類とは別に、咲き型のタイプが3つある。
◆花色があせたら、早めに花を摘み、切り戻す。
◆古くから栽培している種類について、どのタイプかがわからないと、剪定がが難しい。
◆わからない場合は、旧枝に咲くものと仮定して剪定するか、とりあえず先の方で剪定し、新しい芽の出方を観察する。
◆1.か月くらいで再び花芽がついて、繰り返し咲くかどうかを確認する。
《1》旧枝に咲くもの 前年に伸びた枝にに新芽が出来花芽を付けるので、強剪定が出来ない。
剪定後花が咲かず蔓だけが延びたら、一期咲き。
剪定時は、蔓をたどっていき、新芽の付いていないことを確認して切るか、放任。
《2》新枝咲き 前年枝は枯れる。春には新芽が出て花芽がつく。
花が7.8割咲いたら、2.3説残して切る。
切り口から新芽が出て花芽が出るので、一年に何度か(3.4度)花を咲かせることが出来る。
四季咲きタイプとして売られている。
《3》新旧両枝咲き 充実した枝は枯れずに残る。
前年枝から5.~8節の新芽をだし、花芽を付ける。
《》1と《2》の中間で剪定の仕方で2.3度の開花を楽しめる。
鉄線花 馬蹄の音の さしかかる 汀女
梅雨の 庭おぼおぼしきに 鉄線蓮(てっせん))の 花見えていて またふりにめぬ 北原白秋
5/10 5/27
6/2 6/8
6/21 6/21