○長唄越後獅子の冒頭に、打つや太鼓の音も澄み渡り、とあります。
あの角兵衛獅子の打つデデーンという太鼓の音を、天地いっぱいのデデーンと聞くことができたら、もうそれでいいのであります。
○私の師が、私に「寒松」という室号を下さったのも、私が好んでそれを用いておりますのも、実は「霜雪の苦に堪えて色を添ゆる」松にあやかって、常に私の欠点である、生きる態度への「きびしさ」を忘れないようにとのひそかな願いなのであります。
○吾々が形の上でどうでありませうとも「きびしさ」を取り落とした人生ほどみじめなものはないからであります。私は常に自分の欠点を痛いほど感じているのであります。
○語心はなあ、心を語るのや、悟るだけではないのや。
あの角兵衛獅子の打つデデーンという太鼓の音を、天地いっぱいのデデーンと聞くことができたら、もうそれでいいのであります。
○私の師が、私に「寒松」という室号を下さったのも、私が好んでそれを用いておりますのも、実は「霜雪の苦に堪えて色を添ゆる」松にあやかって、常に私の欠点である、生きる態度への「きびしさ」を忘れないようにとのひそかな願いなのであります。
○吾々が形の上でどうでありませうとも「きびしさ」を取り落とした人生ほどみじめなものはないからであります。私は常に自分の欠点を痛いほど感じているのであります。
○語心はなあ、心を語るのや、悟るだけではないのや。