行雲流水

仏教をテーマとした記事を掲載しています。

澤木興道老師の平和観

2013年04月05日 | 禅の心
澤木興道老師は、日露戦争に出征し、負傷されました。確かに当時はお国のために戦ってこられたのですが、第二次世界大戦が終わってみると、自らがグループボケしていたことに気付かれたようです。
「忠義、忠義と言うけれど、どっち向いてどうしておるのかわからぬ。わしらも日露戦争では本気になって戦争したのじゃが、こう負けてみると、せんでもよかったことをしたということが、よう分かる。だいたい戦争なんぞせんでもええんじゃ。」
澤木興道老師はよくグループボケということを言われますが、戦争こそグループボケのさいたるものなのです。そして、このグループボケののぼせをさますのが坐禅なのです。まわりに流さず、常に自分自身で、何が正しいか、何が善い事なのかを考えていかなければなりません。

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