行雲流水

仏教をテーマとした記事を掲載しています。

色めがねの悲しさ

2013年04月23日 | 禅の心
高田好胤先生の言葉です。



「すべての存在を自分色に染めて、それにとらわれている私たちであります。」

話すより聞く事が大事であると言われます。私たちは何も聞かずに、相手を先入観で判断しているところがあります。
相手の性格などを勝手に決め付けておいて、意外な一面があると驚くというようなところがあります。
私たち現代人は何かと白黒はっきりさせたがるところがあり、また、人間を分類したがる傾向もあります。血液型性格判断や精神分析などで人の性格をはっきり分類したがるものですが、人の心は混沌としていて掴みどころがないものでしょう。
それをあえて、色に染めて物事をみてしまうのは、人間の哀しい一面でしょうか。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする