行雲流水

仏教をテーマとした記事を掲載しています。

烏鷺滝が剣道と柔道を語る

2013年05月21日 | 禅の心
○柔道と剣道は日本の武道なんじゃが、その根底にある考え方は大きく違うと思うんじゃ。○剣道は江戸時代にはあったもので、禅の思想を汲んでおるんじゃ。
○その一方で、柔道は明治になってからできたもので、富国強兵のかけ声の下、日本的な考え方と西洋的な考え方一緒になっておるんじゃ。
○柔道の「自他共栄」「精力善用」という言葉には、明治らしいものを感じる。
○剣道は、自分と相手というように分けては考えていないのじゃ。自分と相手が一つになるところに剣道の妙技があるのじゃ。
○禅の心は、決して勝ち負けを求めるものではないんじゃ。
○しかし柔道には「勝ってなんぼ」という部分はある。
○じゃから、柔道は今のように国際的なスポーツに発展したんじゃ。
○柔道はわかりやすいんじゃ。
○しかし、剣道のもっておる妙なるものが、外国人には理解しにくいのじゃ。
○剣道には禅の思想が流れているだけに。
○しかし、柔道は柔道でよし、剣道は剣道でええんじゃ。
○剣道が、日本人にしかわからんのも剣道の値打ちなのかもしれんな。

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