行雲流水

仏教をテーマとした記事を掲載しています。

寒山詩を味わう

2013年12月27日 | 禅の心
寒山頂上月輪孤 寒山頂上月輪孤なり
照見晴空一物無 晴空を照見して一物なし
可貴天然無価宝 貴ぶべし天然無価の宝
埋在五陰溺身軀 五陰に埋在して身軀(しんく)に溺む


寒山の山頂に一輪の月が照らしている。
空は澄み切ってぬけるようである。
何とも価値づけできないこの天然の宝玉を尊ぶがよい。
同じく絶対の宝玉が全ての人の身体の奥深くに埋め込まれているのを思わなければならない。


寒山の山頂の月も、澄み切った空も、純粋な人間性の象徴です。
私たちの心の奥底には、価値付けできない純粋な人間性が埋め込まれているのです。

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