MOONLIT STORY ~月夜の物語~

月明かりに照らされた惑星地球をテーマに星空の写真を撮り続けています。

超望遠用マウントへの遠き道のり その4 ~New KDS バージョンアップ編~

2010-01-29 21:04:40 | 天体望遠鏡・撮影機材・グッズ
さて、スムーズな動きのマウントを手に入れて、残す課題は剛性のみとなったわけだが、実は、KDSの発注と同時に、強化パーツも購入していた。

この強化パーツは、飯島氏という方が、趣味?で制作しているもので、ヤフオクで手に入る。
何種類かあるパーツのうち、3種類を購入した。

写真は、左から、「ガタ止めセット」、「3/8→1/4ネジ変換プレート」、「微動ノブセット」である。





これが実によくできたパーツで、説明書も詳しくてわかりやすい。

それでは何のためのパーツか説明しよう。


1、「ガタ止めセット」・・・¥6,800

 プラスティックの締めつけクランプをアルミ削りだしのクランプに交換。
 これで締めつけ後のガタを完全に解消。
 
 もっとも新型になってからガタは解消していたが、プラスティックゆえのたわみはわずかに生じていた。
 これがなくなったため、少しだけ剛性感がアップした。


2、「3/8→1/4ネジ変換プレート」・・・¥2,000

 KDSマウントは 1/4インチネジ(細ネジ)のため、三脚の3/8インチネジ(太ネジ)を変換しなくてはならなかったが、市販品は造りが貧弱。
 このプレートはアルミ削りだしで作りが頑丈で、KDSマウントの底部にぴったりフィットする。
 見た目もよいが、剛性を落とさずに三脚と接続できるメリットがある。


3、「微動ノブセット」・・・¥1,800

 もともと付いている微動ノブは右手で操作するように付いている。
 ところがシャッターをはじめ、電源スイッチ、巻き上げレバー、露出補正ダイアルといった操作系は、カメラの右手側に集中している。
 左で操作する絞りは、望遠鏡の場合付いていないし、ピントは1度合わせたら固定して触ることはない。
 すなわち、微動ノブは左手で操作する方が理にかなっているのである。

 ところが、この微動ノブは反対側へスイッチすることができない。
 だけど反対側にはノブの取付軸がちゃんと付いていたりする。
 そこへこの微動ノブセットを取り付けるわけだ。


ということで、しめて¥10,600で快適なマウントの出来上がり。合計しても2万円台半ばでコストパフォーマンスはすこぶる良好。





しかし、肝心のアームのたわみは何も解決していない。

そこで、次なる改良だ。





赤丸と青丸の部分に注目してほしい。
アームにブロック状のスぺーサーがサンドされている。

赤丸のスぺーサーは高さを稼いで望遠鏡をより上に向けられるようにしている。
青丸のスぺーサーは望遠鏡の重心を水平軸の中心に近づけてバランスを取るためのもの。

これらを取り去れば当然剛性は格段にアップする。
しかし、赤丸のスぺーサーがなくなると望遠鏡がマウントにぶつかってしまう。

そこで、取り去った青丸のスぺーサーの方が短いので、代わりにそれをサンドした。

ちなみに青丸のスぺーサーを取り去ってアームを固定するには、別途、径6ミリ×長さ10~12ミリ・ピッチ1ミリのボルトが二本必要である。





これでアームのたわみ量が減った。
それに締めつけクランプ改良でガタがないせいか、重心がずれても結構スムーズに水平回転する。
その上、望遠鏡が中心からずれたため、水平軸にぶつかりにくくなり、アームが低くなったのにもかかわらず、以前より高く上を向くようになった。





しかし、まだもう一つ問題が・・・

鉛直軸のクランプを締めると、微動ノブを回しても動かなくなるのだ。
水平軸は締めてもちゃんと動く。
試しにオリジナルのクランプに戻すと、正常に動く。
何が違うのかクランプをひっくり返して比べてみると、オリジナルのネジの根元には、段が付いている。
どうやら改良型の方は、締めた時に内部に食い込みすぎるようだ。
水平軸が何ともないのは、製品のばらつきによるものだろう。




そこで、オリジナルと同様に段が付くようにワッシャーを1枚入れてみたが、変化なし。
2枚入れても変化なし。
そして、3枚入れたら・・・

微動が動きました!!


代わりにきつく締めなくてはガタが出るようになってしまったけど、後にワッシャーをより大きくて肉厚なのもの2枚に交換してカップリングを高めたら、3枚のときほど強く締めなくても大丈夫になりました。


まだ重量オーバー気味ではあるけど、これでやっと満足のいくマウントが手に入りました!おしまい。



月と星の織りなす神秘的な夜の世界の写真館月と星の織りなす神秘的な夜の世界の写真館


にほんブログ村 写真ブログ 天体写真へにほんブログ村

超望遠用マウントへの遠き道のり その3 ~New KDS マウント編~

2010-01-27 23:58:25 | 天体望遠鏡・撮影機材・グッズ
安物買いは危険だと何度も思い知らされながらも、つい安さに惹かれるこの貧乏性。

結果的に高くついたりするわけだが、次に目を付けたのが、今までで一番安い商品。

それは、ケンコーの「New KDS マウント」である。





これは本来天体望遠鏡用のマウントだが、鳥屋さんの間で隠れたヒット商品となってるそうな。
そして、さらにこれを改造してジンバル構造にしたり、フリーストップを可能にしたりして、さらに使いやすくしている人々がいるという。

そしてケンコーは、その彼らの工夫をまるっきり真似た新製品「New KDS マウント II」を出してしまったから驚きだ。
もう、苦労して改造する必要がないわけだ。





価格は旧製品より少しお高くなったとはいえ、それでもたったの1万5千円ほどで手に入る。

ショップで触ってみたら、旧タイプにあったガタがかなり改善されていた。
ただ、アームが長くなった分、剛性感にやや不安を感じた。


しかし、この形、何かに似ている。

そう、ウィンバリー(左)やベンロ(右)と基本構造は同じである。





これもショップで触ってみたが、双方とも頑丈そのもので剛性感は申し分なし。
クランプを締めてみたら、ベンロはわずかにガタがあったが、ウィンバリーにガタは皆無であった。
しかし、10万円以上もするし、中国製のベンロとて4万円以上もする。


やはり「New KDS マウント II」しかないということで、早速ゲットしました。





実際にバズーカ砲を載せてみたところ、指一本で上下左右に動かせる快適さ!
しかもクランプを締めて軸を固定したあとは、ノブを回して微動ができる。
これはウィンバリーにもないすぐれものである。


しかし、やはり8.5kgの重量にはちょっと剛性不足で、アームがたわむ感じがする。

でも、これはちゃんと想定していたこと。

実はバージョンアップする秘策があるのだ。

次回は、KDS バージョンアップ編です。




月と星の織りなす神秘的な夜の世界の写真館月と星の織りなす神秘的な夜の世界の写真館


にほんブログ村 写真ブログ 天体写真へにほんブログ村

にほんブログ村 写真ブログ 雲・空写真へにほんブログ村

超望遠用マウントへの遠き道のり その2 ~FLM 自由雲台編~

2010-01-25 22:23:14 | 天体望遠鏡・撮影機材・グッズ
半年ほど3Dマウントを使い続けたが、やはりどうにも使い勝手が悪い。

このバズーカ砲の目的は月景なので、微動のできるマンフロットのギア雲台がまず候補に挙がった。
これは搭載重量8.5kgから考えると、いちばん大型の#400になるのだが、結構高価だし、重量が2.6kgもある。

そこで、普段バズーカ砲をカメラ三脚で使い慣れている鳥屋さんがどんなものを使っているかネットで検索した。

すると、多くの方がビデオ雲台かフリクションコントロールの付いた大型の自由雲台を使用していることが分かった。

ビデオ雲台の場合は、耐荷重から選ぶと、かなり大型で10数万円もする。それならクイックな動きはできないけどギア雲台の方が合っている。

一方、自由雲台はコンパクトで軽量だ。中でも、自由雲台界のロールスロイスとも呼ばれているアルカスイスが最も評判がいい。なんでもボールが卵型をしていて、レンズがおじぎしても均等にフリクションがかかるようになっているとか。
しかし、これもまた10数万円もする。



そんなこんなで探しまわって見つけたのが、FLMというドイツのメーカー。

ドイツ製といえば、カールツァイスやライカといった、マニア垂涎のメーカーがあるので有名だ。

FLMも、ボールの研磨精度が1000分の1ミリという高精度を売りにしており、そして何よりそのデザイン性に物欲がそそられた。

そして目を付けたのが、FLMの自由雲台のシリーズ最大の「CB 58 FTR」というモデル。





ボールの直径が58ミリもあり、なんと耐荷重が55kgというスペック。
しかも、フリクションコントロールだけではなく、水平パン、パノラマクリック、そして驚きはチルト機能。
チルトのノブを締めつけると、ボールが縦方向にしか動かず、水平パンと組み合わせて3D雲台のような動きができるのだ。

これだけのスペックの雲台を、なんと25,500円で売っているサイトを見つけた。





それまで見ていた雲台に比べて、あまりにも安いため、ふたまわり小さい「CB 38 F」というモデルも合わせて購入した。
バズーカのバランスを取るため、マンフロットのクイックリリースアダプタとスライドプレートも入手した。

そして待望の商品到着となったのだが・・・



デザインの秀逸さは言うことなし。しかし、ボールを見ると、1000分の1ミリの精度で見えるはずもない研磨痕が・・・

さすがに引っかかる感じまではないが、動きは滑らかとは言い難い。

フリクションの効果はまあまあなのだが、固定ノブを締めても、端っこについているカメラに強めの力を加えるとボールが回転してしまう。
55kgの固定力を発揮するにはどれだけ強く締めればよいのだろうか。
私の握力(60kg)では無理だった。

水平パンのノブは小さくて、固く固定することができない。しかも締めると水平方向に少し動いてしまう。

期待したチルト機能についても、プレートが完全に水平になった状態で固定しないと斜めに動くため、かえって使いづらい。


そして極めつけは、小さい方の「CB 38 F」にカメラをねじ込んだら・・・ なんとネジが折れた。

これで、完全にFLMに対する信頼感は消え失せた。

販売店に連絡し、「CB 38 F」は返品し、ネジの詰まったカメラは無償で修理してもらった。

そのとき販売店の人がぽろっと「最近FLMはトラブル多いんですよね・・・」と漏らしていた。

ただ、FLMの雲台は、カメラ側のネジを細ネジから太ネジへスイッチできるようになっている。
マンフロットのクイックリリースアダプタを間に入れれば太ネジで接続できるため、「CB 58 FTR」についてはそのまま使い続けることにした。
なんだかんだ言っても、デザインの良さと、この多機能ぶりは気に入っていたりするのだ。


それでしばらく使い続けていたのだが・・・

やはり、使いづらい。

というわけで、またマウント探しの旅は続くのであった。。。



月と星の織りなす神秘的な夜の世界の写真館月と星の織りなす神秘的な夜の世界の写真館


にほんブログ村 写真ブログ 天体写真へにほんブログ村

にほんブログ村 写真ブログ 雲・空写真へにほんブログ村

超望遠用マウントへの遠き道のり その1 ~スリック3Dマウント編~

2010-01-24 23:19:24 | 天体望遠鏡・撮影機材・グッズ
およそ1年前、ペンタックスの望遠鏡が生産中止となった。

そんな折、オークションで以前より超望遠レンズの代わりに欲しかった「105SDHF」が出品された。
最新設計の「105SDP」のひとつ前のモデルだが、その分入手しやすいお値段。とはいえ、お小遣いで買える値段ではないので、財務省から借金をして購入。(未だに返済していないが・・・



新たに入手したこのバズーカ砲は、それまで望遠用に使用してきたスリックの大型3Dマウントの上に乗っかることになるのだが・・・





この3Dマウントは、玉締め効果でパン棒を締め込んでも構図の変化がほとんどなく、水準器も内蔵され、使い勝手は悪くなかった。
しかし、300mm望遠に2倍リアコンバータを付けると、バランスが悪くてパン棒がとても重くなり、微妙な構図調整がやりにくかった。





これがバズーカ砲になると、当然ながらもっと辛くなる。

そこで、三脚の方は十分に頑丈で問題なかったので、3Dマウントはオークションで処分し、新たにマウントを探すことにした。

目を付けたのは、フリクションコントロールの付いたFLMのマンモス自由雲台「CB 58 FTR」。

ところが、これにも問題が・・・

次回、FLM自由雲台編へつづく。。。



月と星の織りなす神秘的な夜の世界の写真館月と星の織りなす神秘的な夜の世界の写真館


にほんブログ村 写真ブログ 天体写真へにほんブログ村

にほんブログ村 写真ブログ 雲・空写真へにほんブログ村

PENTAX 買っちゃいました♪

2009-06-04 01:07:01 | 天体望遠鏡・撮影機材・グッズ
いま話題の「PENTAX K-7」を買っちゃいました♪ と言いたいところだけど、もっと凄いのを買っちゃいました。

それは、生産終了が決定している「PENTAX 67II(AEペンタプリズム付)」の新品です。


K-7を2台買えちゃうくらいの高額商品なのでさんざん悩みましたが、自分にとってこのカメラなしの作品作りは考えられません。
現在使っている67と67IIは中古で入手したもので、新しい方の67IIでも製造後10年経ってます。巻き上げのトラブルで一度入院したこともあり、いつまで部品供給されるかわからないし、今後の不安はぬぐいきれません。
そこで、もしもの時のためのバックアップとして購入しました。
動作チェックだけ済ませ、押し入れの中で乾燥剤と共に休眠することになります。

もちろん中古も検討しましたが、どうせ買うなら長く使える方を、ということで新品にしました。
私の67のシステムの中で新品で買ったのは、レンズ1本だけです。とても高額なシステムなので、おそらくそんな感じのユーザーの方が多いことでしょう。
だからこそ生産終了へ追い込まれたわけですが、素晴らしいパフォーマンスを与え続けてくれたことへの感謝の気持ちも込めて、今更ながらの新品購入です。



実は、パタゴニアの機材費・旅費の予算オーバーに加え、その他にもカメラ機材を最近立て続けに購入したことにより、妻への借金は40万円以上に膨れ上がっていました。
そして今回の件ですので、当然すんなり買えるわけがありません。
引き換えに、今年11月の長崎NHKと来年1月のコクラヤギャラリーに予約してある個展をキャンセルすることにしました。

苦渋の決断ですが、写真家の本分は、写真を見せることではなく撮り続けること。
自分の中で大事なことは何かと問い続けた結論がそれです。


ということで、これからもがんばりますので、今後ともよろしくお願い致します!

PENTAX K-7 見てきました!

2009-05-24 00:11:14 | 天体望遠鏡・撮影機材・グッズ


とにかくすごい人でした。

他社のカメラを下げている人もチラホラ。





実際に手に持つと、コンパクトなためか、重さのわりにずっしりと感じた。

ペンタが苦手としていたAFは格段に向上し、瞬時にピントが合い、シャッターの感触もとても軽い。
連写スピードといい、キャノンの中級機と比べても、感覚的に遜色ない。

あと気になるのは高感度ノイズのレベルだけだろう。

もっとも個人的には、このカメラの方が気になるけど。(B0二枚分の特大サイズだったけど、すごい解像感だった。)






月と星の織りなす神秘的な夜の世界の写真館月と星の織りなす神秘的な夜の世界の写真館

誕生! PENTAX K-7

2009-05-21 21:00:17 | 天体望遠鏡・撮影機材・グッズ
予告通り、ついにベールを脱ぎました!

http://www.pentax.jp/japan/imaging/digital/slr/k-7/feature.html


機能てんこ盛りとは聞いてましたが、本当にない機能はないって感じです。

一時は密かにスペックに載ったGPSは無くなったようだけど。


それにしても、想像以上の造り。

最近では、高級機にしか採用されていない金属ボディ。それもマグネシウム合金ボディ。

そして、ついに出た!100%視野率のファインダー。

10万回に耐えられるシャッター

-10℃動作保証

今まで気休め程度だったダストリムーバルが超音波振動に

防塵防滴ボディ&防塵防滴キットレンズ

などなど。。。



とにかく、ミドルクラスのカメラでは考えられないほどヘビーユースな造りになっており、昨今のサイクルの短いデジカメとは明らかに次元が違う。
かつてのフィルムカメラのように、10年、20年と使い続けることを想定したかのような仕様だ。

「名機の魂が息づく・・・」

このコピーは間違いではなかった。
まさにLXの後継機と呼ぶにふさわしいカメラだ。

しかも、これだけ高機能かつ贅沢な造りなのに、13万円を切る価格で手に入る。
爆発的に売れそうな予感。


昨夜はデジカメに移行する気はさらさらない、と断言したばかりだが、いや、今も移行する気はさらさらないのだが、単純に欲しくなってきた・・・

PENTAX NewK いよいよ!

2009-05-20 19:30:40 | 天体望遠鏡・撮影機材・グッズ
明日、PENTAXの新機種が、いよいよ発表される。

http://www.camera-pentax.jp/

このカメラ、スペックが全く明らかにされていない。
ネット上では、すごいカメラが出るらしいという噂でもちきりだ。
憶測が憶測を呼び、PENTAXの新製品が、近年これほど注目されているのは記憶にない。

サイトのコピーは、

「写真家の想いから創り出される、PENTAXの開発理念に基づくデジタル一眼レフ。PENTAXにいちばん厳しいあなたにこそ、いち早く触れていただきたい。」

と、すごい強気というか自信満々。



唯一確からしい情報は、K-7という名称だけ。

中級機らしいのだが、名称からもK20Dの後継機、つまりK30Dではなさそうだ。
そして、すでにフルサイズは作らないと公式アナウンスしているので、それはないだろう。
ライブビューやムービーは当然搭載してくるだろうが、単に機能てんこ盛りでは、すごい!というほど驚きには値しない。

7番目のKだからK-7という説があるが、60周年記念モデルのLX(ローマ数字の60)と同格のシリーズということで7と付けられたという説もある。

「名機の誇りを受け継ぐ者」というサブタイトルを冠していることから、LXの後継の方が説得力がある。というか、そうであってほしい。

それに、直線的なデザインのペンタ部は、LXを彷彿とさせる。

あの盛り上がり具合からして、視野率はかなり高そうだ。
もしかしたら、あのLXでさえも成しえなかった視野率100%を実現しているかもしれない。
それなら、ちょっとばかし驚きはある。

想像は膨らむ一方だが、それがはっきりするまで、もうあと半日だ。
これだけ期待させといて、がっかりするような内容でないか逆に心配だったりもする。



実は、今週の金土は東京へ出張する。
土曜の午前中まで仕事だが、丁度その日は午後からアキバでトークライブが開催される。
1時頃から参加できると思うが、それに合わせて帰りの飛行機は夕方にしてあったりする。


もっとも、どんなにすごいのが出ても、今のセンサーレベルではデジタルへ移行するつもりはさらさらないけどね。

超オススメ! DS 星空ナビ

2009-05-01 00:05:55 | 天体望遠鏡・撮影機材・グッズ
任天堂DSのソフト「星空ナビ」の紹介です。




これがすごい優れモノ。

6軸方位センサーの働きで、画面を向ければそこにある星座や星の名前がたちどころに分かる。

DSを動かすと画面の中の星空は反対方向へ動き、小窓から覗き見る星空のようですごく楽しい♪

写真は、探したい天体名(この場合は月)を選ぶと、その星の方向を指示してくれる機能の様子。目的の天体がいとも簡単に見つけられる。




http://www.youtube.com/watch?v=e7jQP2e02uA&feature=related



そしてこの星空ナビの本領は、まさに星景写真にある。

星空がわかることはもちろんだが、星景写真で特に重要になるのは、月齢と月の動きである。

昼間に被写体を見つけたとき、いつも気になるのは、「今日の月はどこから昇ってくるのだろう?」あるいは「どの辺に沈むのだろう?」ということだ。そこでオリジナル技を考えて見た。

ちょっと面倒だけど、手順は以下の通り。

 1)まず、メニューの「こよみ」で月の出(月の入)の時刻を調べる。(このとき月齢もわかる)
 2)いったん電源を切り、電源を入れ直した時の起動画面から設定画面へ進み、DSの時刻を月の出(月の入)の時刻にセットする。
 3)再び電源を入れ直し、メニューの「星をさがそう」で月を選び、指示に従ってDSを動かす。

以上でその場の月の出(月の入)の方向がわかる。

「こよみ」の代わりに「星座早見」を使えば、星空はセンサーと連動して動かないけど、出入りの方角がわかるので、その方角を覚えておいて「あの星なぁに?」か「星をさがそう」に切り替えて方角をj確認する方法もある。この方法ならば星や星座にも応用できる。

また、月の出を待っている時は、「あの星なぁに?」か「星をさがそう」の画面で地平線下の星空を見ることができるため、リアルタイムにどの方向のどの高さまで月が地平線に迫っているかを知ることができる。

「あの星なぁに?」か「星をさがそう」の画面で、ステラナビゲーターのように現在時刻を自由に操作できたらもっと簡単にできるのだけど、その辺は今後のバージョンアップに期待。




「星空ナビ」の必殺テクニックはこれだけに留まらない。

間近に迫った皆既日食にもこんな使い方は考えられないだろうか?

望遠鏡で拡大撮影するときに、撮影しやすいよう赤道儀を使う方もいる事であろう。
ところが、ふつう昼間にセッティングするため、北極星を導入することができない。

そこで星空ナビの登場だ。

つまり、誰かに画面に北極星が表示されるよう持ってもらい、その北極星に極軸を合わせるわけだ。

所詮は磁気センサーなので精度はいい加減だし、偏角補正をされているかわからないし、位置設定もすごく大ざっぱなので、10度以上の誤差は当然あるだろう。

しかし、昼間の野外で、バーチャルな星めがけて極軸セッティングするなんて、想像しただけでもなんだか愉快である。


どうです?欲しくなりませんか?

デジタル水準器

2009-02-02 23:19:32 | 天体望遠鏡・撮影機材・グッズ
以前から気になっていたベルボンのデジタル水準器を手に入れました。



これが従来のアナログ水準器。



水平になると中央の緑ランプが点灯し、傾くにつれて、隣のオレンジ→赤とランプが移動します。



このデジタル水準器は、ご覧の通りすごくコンパクトで、むちゃくちゃ軽い。
その重量なんと電池込みでわずか5g!!(アナログは13g)

しかもとても優れモノで、ワンタッチでLEDの明るさと傾きの感度を5段階に切り替えられます。
一番感度良くすると、わずか0.2度を感知し、敏感すぎてなかなか緑ランプが付かないくらい。
工場出荷状態では水平が少しくるっていましたが、これも簡単な操作でアジャストできます。

夜間の撮影ではとても重宝すること間違いなしですが、縦構図で使えないと思っていたので手を出しませんでした。
ところがなんと縦にしても自動的に切り替わって同様に使えることが最近判明し、それで急遽ゲットしました。
価格もアナログ+1,000円でリーズナブルです。
しかも、ボタン電池2個で作動するのですが、なぜか予備電池が4個(計6個)も付いています。


ただし、非常にちゃちい作りでちょっとした衝撃でベキッ!といっちゃいそうで怖いので、結局パタゴニアには両方持って行きますけどね。