アイスランドは、ほぼ南北に走る火山ゾーンから離れると、細く入り組んだ入江のフィヨルド地帯となる。フィヨルドは、氷河で削られたU字谷が海に没してできあがる。
東部一帯は、氷河で削り取られてできる典型的な急峻で険しい地形をしている。
標高1000m近い高さから一気に海へ落ちるその景観は、ダイナミックそのもの。
この東部の外れの小さな村に、石の収集で有名な「ペトルの店」がある。
ペトルおばあちゃんが何十年もかけて収集した石は、家の中に6万個ほど、外には何個あるかわからないとか。
駐車場には、クジラの骨?と思われるオブジェがある。
残念ながら、お休みだった。
例によって夜になると曇ってしまったが、1時間だけ、フィヨルドをバックに見事なオーロラを撮影することができた。
アイスランドのアニマルといえば、マスコット的存在のパフィンが有名だが、残念ながら夏の間しかいないため、出会えなかった。
代わりによく見かけたのが、渡りの季節のためかよく編隊飛行をしていた白鳥だ。
レイキャビークのチョルトニン湖は、野鳥の楽園で、白鳥やカモの他に、かもめのような海鳥がたくさんいた。
忍法 水蜘蛛の術!
水面を歩いているのではなく、湖面が凍っているからなのだが、滑ってコケまくっているのが滑稽だった。
ライチョウの一種のようだ。
標高200mくらいしかないけど、日本の高山と変わらない環境なので、違和感はなかった。
圧倒的によく見かけるのが、牧羊と馬。
プリッ♪プリッ♪プリッ♪
みんななぜかカメラ目線。吾輩が午年だからウマがあうのかな?
犬じゃありません。アザラシです。
今朝、娘からドングリ拾いに誘われた。
近くの神社へ出かけ、一心不乱にドングリを拾い集める娘を見ながら、ふと思い出した。
玄関を出たところで、娘が隣のクリスマスリースを見て、「うちもおんなじのがいい!」って言ってたのを。
そうだ!
このドングリを使ってクリスマスリースを作ろう!
ドングリ以外にも、ベースとなるつる草と装飾になりそうな物を拾い集めた。
そして、娘と二人でドングリをくっつけて、完成~♪
☆アイスランド東部に位置する国内最大のヴァトナヨークトル氷床からは、行く筋もの巨大な氷河が流れ出しています。なんとその幅は最大で15kmもあります。どこをとっても絵になるのですが、その中でも最大の見どころは、ヨークルサゥルロゥン氷河湖です。
遠方よりヴァトナヨークトル氷床を望む
海岸のすぐそばなので、多くの観光客で賑わっていた。
氷河クルーズのツアーもやっていた。
背後に氷河が見えるが、幅が広すぎて空から見ないと河のように見えない。
干潮になると海に氷山が流れ出るが、海水に洗われ、満潮にまた戻ってくることがある。
すると、キラキラと透き通ったラムネ色の氷となる。
それでは氷の芸術をご堪能いただこう。
ここで湖に映るオーロラを撮りたかったのだが、この青空が夜までもたなかった。
雲の隙間からオーロラが見えていただけに、とても残念。
☆サウスコーストには、氷河を抱いた活火山や断崖絶壁が連なり、奇岩が多くあります。また、断崖から流れ落ちる美しい滝も数多くあり、ゴールデンサークルに次ぐ観光スポットとなっています。なお、滝は滝編でご紹介しますので省きます。
120mの断崖にぽっかりと巨大な穴のあいたディルホゥラエイ
かっこいい~!
ディルホゥラエイの上に建つ灯台
日本の灯台は白亜の灯台が定番でほとんどが円筒型をしているが、アイスランドは逆に同じ形が少ない。
ディルホゥラエイのすぐ東側にある見事な海岸
先端には不思議な形をした奇岩が並ぶ
奇岩の近くの崖には、玄武岩の柱状節理がそびえ立つ
4月に噴火し、ヨーロッパの航空をマヒさせたエイヤフィヤットラヨークルト火山
今はいたって穏やか
このエイヤなんとかの上空で、初めてオーロラらしいオーロラを見ることができた。
☆体調を崩し、土曜日から床に臥しておりました。おかげで日記更新が滞ってましたが、復活しましたので、再開します。
大自然が続いたので、今日はちょっと変化球で、教会の特集です。
最南端の集落ヴィークの教会
赤い屋根と白い壁の典型的なデザイン
アースカラーではないのに不思議と大自然に溶け込む
レイキャビークからシンクベトリルへ向かう途中で見かけた教会
どんな辺ぴなところでも、教会は必ず存在する
「ペトルの店」で有名な東部フィヨルドの集落ストズヴァルフィヨスルの教会
とてもかわいらしく、青空に映える
北部最大の都市アークレイリの教会
スナイフェルネス半島のオゥラフスヴィークの教会
美しいデザインと滝の共演
レイキャビークのチョルトニン湖の前にある教会
再びハトルグリームスキルキャ教会
高層ビルがないため、その巨大さが際立つ
☆1回目のハイランドのとき、2日目にランドマンナロイガルへも立ち寄りました。ランドマンナロイガルは、ハイランドで最もメジャーな場所で、川に温泉が湧いているため、夏はそれ目当てのキャンパーで賑わいます。
9時34分の写真だが、太陽が低いため、まるで明け方のようだ。
昨日のハイランドより道がはっきりしているものの、同様に火山がうようよしている荒野の中を走りぬける。
昨夜、宵の口に雨は上がったが、ここらでは降り続き、雪へと変わったようだ。
奥地へ進むに従い、広大な風景から、山岳風景に移り変わる。
突如開けた場所になった思ったら、ランドマンナロイガルの山小屋が見えてきた。
ここからは写真にある川を2本渡らなくてはならないため、歩いて向かった。
ここが川に沸く天然の露天風呂。
この周辺は雪が解けて青々とした草が茂っている。
ただし、氷点下で入るにはぬるい。
湧き口はもう少し上流の方だから、そっちなら暖かいかも。
よく整備された快適そうなキャンプ場で、夏場の写真ではたくさんのテントの花が咲いていた。
しかしこのときは、河原を整備中の管理人以外は誰もいなかった。そして同じ道をすぐに引き返したのだが、道中誰ともすれ違うことはなかった。
いつか夏にキャンプしてみたいなぁ・・・
ハイランドとは、アイスランドの内陸部の高地を意味し、おおむね標高300m以上の地帯を指す。
そこは火山と氷河の広がる無人の荒野だ。
道路は当然舗装されておらず、整地されていないので、最低でも4WDのSUVでないと、走行は無理。
海岸近くの生活道路であっても、ひとたびメインの道路から外れると、めったに車とすれ違うことはない。
ましてやオフシーズンのハイランドともなれば、トラぶっても助けはまず期待できない。
つまり、この時季にハイランドに一人で踏み入ることは、それなりの準備と覚悟が必要なのである。
願わくばハイランドを南北に縦断するルートを走りたかったのだが、この時季と私の車でそれをすることは自殺行為に等しい。なにせ、川を何度も渡るヘビーなコースだ。もちろん橋などない。川を渡るとは川の中を走って横断するという意味。
以前、日本人の学者が渡川に失敗して流されたことがあるそうだ。
今回、グーグルアースで眺めただけでもいかにもすごそうな場所の中で、そう奥地でもないところを目指してみることにした。
もし、車を捨てる羽目になったとしても、防寒着、寝袋、3日分の食料・水を担いで歩ける登山用のバックパックも用意した。
あくまでも天候や道路状況が許す範囲で、と言い聞かせながら。
ハイランドの入口。まだ道路は舗装されているが、まったく車とすれ違わない。
いよいよ本格的なハイランドへ。
道というよりわだちに近いが、想像していたよりはっきりとした道で一安心。山肌の苔が美しい。
そこらじゅう火山だらけ。まさに月面、SFの世界のよう。
目的地まであと10kmを切ったところで、川が現れた。事前の調べて2回渡らなければならないことはわかっていた。
水深を探ってみたところ、深いところではマフラーが水に浸かってしまいそうだ。
渡れるとは思うが、潔くここであきらめた。
夜まで時間がるので、3枚目の写真の右端の山へ登ってみた。
写真では大きく見えるかもしれないが、標高差110mだった。
思った通り山頂からの景色は絶景だ。日本人初登頂かも?
遠くから雨の壁が迫ってくるのが見えたので、大急ぎで山を降りたが、途中で捕まった。
風も10m/sを超え始めた。標高600mほどのため、寒い。
こんな過酷な環境でも、けなげに可憐な花が咲いている。
この地でもっとも撮りたかった光景がここ。
しかし、この夜晴れた時は既に月が沈み、撮影不可能。
北の空がなんだか少し明るい。もしかしてオーロラ?
オーロラとの初めての出会いは、正体がはっきりしないほど淡くて、感動も何もなかった。
これでハイランドを垣間見たい欲求の方は満たせたので引き上げた。
しかし、この光景を忘れられず、3日後に再びここを訪れた。
わずか3日で景色は一変。
雪景色の絶景。快晴になってきて、見渡す限り火山が連なっているのが見渡せる。
これは期待が持てるぞとわくわくしていたのだが・・・
日が沈むと共に雲が湧き始める。
高緯度のため薄明が2時間以上あり、すぐには星の写真は撮れない。
結局、月景は撮れたものの、撮りたかった光景は失敗に終わった。
ちなみにこの夜は気温-9℃まで下がった。
そして、二日間1台の車とも出合うことはなかった。
☆レイキャビーク近郊のシングベトリル、ゲイシール、グトルフォスの3つをぐるっと周るコースをゴールデンサークルといいます。
シングべトリルは、マントル対流によって引き裂かれた大地の割れ目が走る地帯で、プレートが生まれている現場である。
割れ目に沿って断崖が続いている。
上から眺めると、広大な谷間となっている。白い建物は教会。
向かって左側が北米プレート。右側がユーラシアプレート。
年間2~3cmのスピードで拡大しており、ここで生まれたプレートが、2億年後に再び出会う場所が日本である。
次に向かったのがグトルフォス。グトル=ゴールド、フォス=フォールという意味。
その名にたがわず、ものすごい迫力!
遠くからも、その姿は見えずともすごい水しぶきが上がっているのがわかる。
上の段が落差約15m、下の段が約30mあり、その向きが120°転じているという非常にユニークな滝だ。
最後に向かったのは、ゲイシール(間欠泉)
ゲイシールという名の間欠泉が、そのまま代名詞に。英語でも間欠泉のことをゲイシールと呼ぶ。
かつては60~70mの高さに吹きあがったそうだが、現在は休眠中。
代わりに活動しているのがストロックル間欠泉。
こちらは、4~5分に一回、20~30mの高さに吹きあがる。
吹きあがる瞬間を待つ観光客
噴出の瞬間。
水面がモコッと盛り上がり、はじけ飛ぶ。
湯温は100℃あるそうだが、瞬時に冷やされるので、しぶきがかかっても人肌ぐらいで熱くはない。
ここで朝まで晴れるのを待った。
強風が吹き、相変わらずの雨模様だったが、なぜか晴れそうな気がしたからだ。
しかし、夜明け近くにようやくチラホラ星が見え始めたものの、そのまま朝を迎えた。
最後に、ゲイシールの朝シャンを記念に浴び、ここをあとにした。
この日、3日目にして初めて太陽を見た。