アイスランドのお土産といってもあまり想像できないと思われるが、お土産屋さんに売っている物で特色のあるものといえば、特産のウール製品とヴァイキングの装飾品などでしょうか。
日頃お世話になっている方々へ、定番の絵葉書やウール製品などを。
この中で意外に面白いのが、このキーホルダー。
良く見ると、アイスランド語と英語と日本語で「アイスランド」と刻まれている。
当初日本語を見つけた時は興ざめたが、逆に日本人にとって縁遠いこの国で日本語が刻まれていることが面白いと思ってあえて購入した。
人にあげるのがもったいないぐらい気に入ったのは、本物のロックで出来たオンザロック用のキュービックロック。
角砂糖大の大きさにカットされており、単に奇をてらっただけではなく、酒が薄まらないという利点がある。
箱の裏面には、当然ながら「Mede in Iceland」とあるわけだが、ということはつまり、本来アイスのオンザロックが本物のロックになっているのに、メイドインアイスランドという、2度シャレのきいた商品なのだ。
アイスランドは大自然と生活との距離感がとっても近い国。
そのためか、Ice Wear、Cintamaniなどの国産アウトドアウエアブランドが多数ある。
なかでもメジャーなのが世界中に多数の店舗を展開している 「66°NORTH」。
通販も含めて日本未上陸なので、いいお土産になる。
袋がゴージャス。
斬新なデザインのものと迷ったけれど、伝統的なデザインのジャケットを娘と妻へ。
長崎で着ても誰も気づかないだろうけどね。
自分用のものは買わないつもりだったけど、ホームセンターでセール中の左のジャケットを見つけ、つい・・・
ただし、スゥエーデン製の Weather Report というブランドで、約7千円というお手頃価格。
右のはかみさんへ2着目のフリースで、最近流行りのサムホール付きが特徴。
実は子ども用なのだが、このブランドは子ども用になると同じものが半額近い価格になるため、サイズが合えばそれも賢い買い方であろう。
スナイフェルスネス半島は、レイキャビークからグランドサークルを巡るのと丁度同じくらい近い距離にあるのに、ガイドブックではあまり取り上げられない場所だ。
しかし半島には、氷河浸食地形、火山、奇岩、湖など多彩な景観がぎっしり詰まっており、まるでアイスランドの縮図を見てるかのようだ。
氷河に削られて、急峻な地形がダイナミックな景観を形作り、周囲を湖が取り巻く。
山頂に氷河を頂くスナイフェルスヨークトル火山。実に美しい山容だ。
半島の西端を行くと、突然巨大な奇岩が現れる。
まるで火山が浸食され、固い火道(マグマの通り道)だけが取り残されてできたようにも見える。
近くには今にも発射されそうな灯台が建つ。
この地はヴァイキングの時代から精霊が宿る場所とされている。
ふと上空を見上げたら、飛龍が現れた。
アイスランドで最も有名なスポットの一つが、世界最大の露天風呂ブルーラグーンであろう。
地熱発電所の排水があふれ出てブルーラグーンとなった。
信じられないような乳青色の光景。
その一部を囲って温泉施設としており、その広さ5,000平米!(50mプール6杯分!!)
もちろん水着着用で入るのだが、なんと湯船にバーがあり、他にも3種類のサウナ、打たせ湯、そして泥パックが楽しめる。
さらに温泉にはカフェやレストラン、ホテルが併設されており、食事を楽しみながらブルーラグーンを眺めることができる。
フィヨルドの最奥部に位置する北部最大かつアイスランド第4の都市、アークレイリ。人口約17500人。
暖流の影響が少ないため、まだ10月下旬なのに真っ白
長くて暗い冬を過ごすためか、街はカラフル
厳しい寒さでも、子どもたちはやっぱり元気♪
同じ北部でも、西へ行くに従い暖かくなって雪がなくなってきた。
この日は一時的に無風状態となり、湖面がミラーに!
私にとっての最北を今回の旅で記録した。
ちなみに北極圏は、N66°33分からなので、あともう少し。
GPSで現在地の月の出と月の入の時刻を表示できる。
このときの時刻に目を見張った。ほとんど月による白夜状態ではないか!
もっとも、このところずっと曇りっぱなしなのだが・・・
この奇跡のような奇岩、横から見ると板状の薄っぺらい形をしている。
いつ崩れて失われてもおかしくない。
その前になんとか写しておきたかったが、二晩粘るも晴れなかった。
西部フィヨルドはアイスランドで最も古い地層のため、浸食が進みダイナミックな景観が広がっている。
ここでも二晩粘ったが、晴れ渡ることはなかった。
西部フィヨルド最大の都市、イーサフィヨルズル。人口約2900人。
西部といっても、アークレイリより北に位置している。
やはりカラフルでおしゃれな街並みだ。
イーサフィヨルズルからさらに西へ行くと、アイスランドでは珍しいトンネルがある。
まるで素掘りのままのようなデコボコの壁面で全長7kmもあるのだが、そのうち約4kmがなんと1車線!
対向車がきたらどうするのだと思うだろうが、ちゃんと200m毎くらいにMという標識のある離合ゾーンがある。
とはいえ、走行中はかなりドキドキ。
トンネルをくぐった先には峠が3つほどあり、フィヨルドを上から見下ろすことができる。
眺めは抜群だが、冬場は危険極まりない。
交通量もゼロに等しい。
北極圏に近いことを象徴するような太陽。
何がって言うと、これは朝日ではなく、日出後3時間15分も経過した太陽だから。
☆アイスランドは、滝の国と呼ばれるぐらい多くの滝で彩られています。今回は、アイスランドの滝の特集です。
予告通り、ポカリスエットのCM「たけしと少女編」の最後に登場するハイフォスに行ってきた。
ガイドブックにもどこにも載っていないため、場所を特定するのに苦労したが、グーグルアースで発見することができた。情報がないのも納得、4輪駆動車でないとアクセスできない場所だった。
その滝の全景を拝むには、目もくらむような断崖絶壁の谷間を覗きこむことになる。その落差は100mを超えているのではないだろうか。
滝の裏を歩くことができることで有名なセリャランスフォス。落差65m。
非常に美しいフォルムのスコゥガフォス。落差62m。
半年前の噴火の時は、この滝と噴火を同時に撮影することが可能だった。
晴れた日の午後には見事な虹が架かり、この滝の美しさがさらに印象的なものとなる。
今回の最大の目標は、この滝と月虹とオーロラを同時に写すこと。
何とか目的は達成できたものの、オーロラがしょぼかった。
詳しくは後日の作品集にて。
神の滝という意味のゴーザフォス。
アイスランドという国が生まれたとき、キリスト教へ改宗が議決され、滝壺にヴァイキングの神々の偶像を投げ込んだことからこの名がついた。
落差は10mにも満たない程度だが、翼を広げたようなその姿は美しい。
西部フィヨルドの崖から豪快に流れ落ちる滝。
比較対象物がないのでその大きさがピンとこないと思うが、横に広がった最上部のディンヤンディフォスだけでも落差90m近くもあり、全体で180mもの落差がある。
最後に、強風で滝が逆流し吹き上がる驚きの現象を。
http://www.youtube.com/watch?v=RYchRqvzoyI
☆アイスランド北部には、溶岩が川を堰き止めてできたミヴァートンというわりと大きな湖があり、その周囲は地熱地帯となっています。
東部フィヨルドから内陸に入ると標高が500m前後となり、一面の雪景色。
国道1号線なのに、1時間に1台ぐらいしか車とすれ違わない。ただし、この凍った狭い道路を90kmでかっ飛んでくる。
ミヴァートンの手前は一大地熱地帯となっており、温泉がこんこんと湧いている。
この近くの観光客向けのスパに入った。
入浴前にシャワーを浴びる規則があるのだが、他に客がいないことをいいことに、スッポンポンになって体の隅々まで綺麗にした。なにせ4日ぶりのシャワーゆえ。
-7℃の中の露天風呂は刺激的だったが、貸切状態で気分は最高♪
さっぱりしたところで、大地に割れ目が走る地帯へ
この割れ目の中には、なんと天然の洞窟風呂があるのだ!
これがミヴァートン湖
温泉が注ぎ込んでいるため、真冬でも完全に凍結することはないとガイドブックには書いてあるのだが・・・
まだ10月なのにどうみてもほぼ全面凍結。
湖を一周したあと、少し山を登って地熱発電所のあるクラプラへ向かう。
発電所のさらに上には、ヴィーティという名の火口湖がある。
夜のミヴァートンは霧に包まれたため、ヴィーティまで登ってみたところ、霧の上に出ることができた。
この夜が今旅の最も充実した夜となった。
気温は-10℃まで下がり、カメラはバリバリに。
アイスランドは、ほぼ南北に走る火山ゾーンから離れると、細く入り組んだ入江のフィヨルド地帯となる。フィヨルドは、氷河で削られたU字谷が海に没してできあがる。
東部一帯は、氷河で削り取られてできる典型的な急峻で険しい地形をしている。
標高1000m近い高さから一気に海へ落ちるその景観は、ダイナミックそのもの。
この東部の外れの小さな村に、石の収集で有名な「ペトルの店」がある。
ペトルおばあちゃんが何十年もかけて収集した石は、家の中に6万個ほど、外には何個あるかわからないとか。
駐車場には、クジラの骨?と思われるオブジェがある。
残念ながら、お休みだった。
例によって夜になると曇ってしまったが、1時間だけ、フィヨルドをバックに見事なオーロラを撮影することができた。
アイスランドのアニマルといえば、マスコット的存在のパフィンが有名だが、残念ながら夏の間しかいないため、出会えなかった。
代わりによく見かけたのが、渡りの季節のためかよく編隊飛行をしていた白鳥だ。
レイキャビークのチョルトニン湖は、野鳥の楽園で、白鳥やカモの他に、かもめのような海鳥がたくさんいた。
忍法 水蜘蛛の術!
水面を歩いているのではなく、湖面が凍っているからなのだが、滑ってコケまくっているのが滑稽だった。
ライチョウの一種のようだ。
標高200mくらいしかないけど、日本の高山と変わらない環境なので、違和感はなかった。
圧倒的によく見かけるのが、牧羊と馬。
プリッ♪プリッ♪プリッ♪
みんななぜかカメラ目線。吾輩が午年だからウマがあうのかな?
犬じゃありません。アザラシです。
☆アイスランド東部に位置する国内最大のヴァトナヨークトル氷床からは、行く筋もの巨大な氷河が流れ出しています。なんとその幅は最大で15kmもあります。どこをとっても絵になるのですが、その中でも最大の見どころは、ヨークルサゥルロゥン氷河湖です。
遠方よりヴァトナヨークトル氷床を望む
海岸のすぐそばなので、多くの観光客で賑わっていた。
氷河クルーズのツアーもやっていた。
背後に氷河が見えるが、幅が広すぎて空から見ないと河のように見えない。
干潮になると海に氷山が流れ出るが、海水に洗われ、満潮にまた戻ってくることがある。
すると、キラキラと透き通ったラムネ色の氷となる。
それでは氷の芸術をご堪能いただこう。
ここで湖に映るオーロラを撮りたかったのだが、この青空が夜までもたなかった。
雲の隙間からオーロラが見えていただけに、とても残念。
☆サウスコーストには、氷河を抱いた活火山や断崖絶壁が連なり、奇岩が多くあります。また、断崖から流れ落ちる美しい滝も数多くあり、ゴールデンサークルに次ぐ観光スポットとなっています。なお、滝は滝編でご紹介しますので省きます。
120mの断崖にぽっかりと巨大な穴のあいたディルホゥラエイ
かっこいい~!
ディルホゥラエイの上に建つ灯台
日本の灯台は白亜の灯台が定番でほとんどが円筒型をしているが、アイスランドは逆に同じ形が少ない。
ディルホゥラエイのすぐ東側にある見事な海岸
先端には不思議な形をした奇岩が並ぶ
奇岩の近くの崖には、玄武岩の柱状節理がそびえ立つ
4月に噴火し、ヨーロッパの航空をマヒさせたエイヤフィヤットラヨークルト火山
今はいたって穏やか
このエイヤなんとかの上空で、初めてオーロラらしいオーロラを見ることができた。
☆体調を崩し、土曜日から床に臥しておりました。おかげで日記更新が滞ってましたが、復活しましたので、再開します。
大自然が続いたので、今日はちょっと変化球で、教会の特集です。
最南端の集落ヴィークの教会
赤い屋根と白い壁の典型的なデザイン
アースカラーではないのに不思議と大自然に溶け込む
レイキャビークからシンクベトリルへ向かう途中で見かけた教会
どんな辺ぴなところでも、教会は必ず存在する
「ペトルの店」で有名な東部フィヨルドの集落ストズヴァルフィヨスルの教会
とてもかわいらしく、青空に映える
北部最大の都市アークレイリの教会
スナイフェルネス半島のオゥラフスヴィークの教会
美しいデザインと滝の共演
レイキャビークのチョルトニン湖の前にある教会
再びハトルグリームスキルキャ教会
高層ビルがないため、その巨大さが際立つ