月明かりのない土曜日、天気予報は翌日まで降水確率0%だという。
ならば星を撮りに行くっきゃない!
場所は長崎で夜でも車で登れるいっちゃん高いところ、五家原岳山頂1057mなり。
狙うは夜半過ぎの夏の銀河。
それまで時間があるので、登る途中の「コスモス花宇宙館」へ寄ってみる。
土曜の夜で晴天ともなれば、天文台はお客さんで大賑わい。
本日の星空ナビゲーターは、春のスタパーでもご一緒させていただいたピッピ氏。
お互い暗くて顔は見えぬども、話題は尽きず。そこへ、また新たな来客。
おや?聞き覚えのある声。なんと星仲間のO君ではないか!
彼は吾輩がこのあと星を撮りに行くと知るや、明日予定があるので2時間だけ、といいつつ、五家原岳山頂へ付き合ってくれた。
彼の車のトランクには、ご覧のとおり愛機が常備されていたのであった。
いつもは孤独な星撮りも、今夜はいと楽し。
12時までのシンデレラボーイではあるが、ガラスの靴の代わりにガラス玉(望遠鏡)を置いて帰ってもいいんだよ♪
さて、まずは西空に傾き始めたおとめ座のソンブレロ星雲(M104)を狙ってみる。
その名の通り、帽子のような形が特徴だ。
お次は小さめで小口径では難物のこと座のドーナツ星雲(M57)。
望遠鏡で見ると、白く輪っかになって見えることうけあい。
そして銀河中心部が十分な高さに昇ってきたことを見計らい、今夜最も撮りたかった射手座の三裂星雲(M20)に望遠鏡を向ける。
赤と青のコントラストがたまらん!
今度は2倍テレコンを外し、すぐ近くの大きくて明るい干潟星雲(M8)へ。
再び2倍テレコンを装着し、子ぎつね座のアレイ状星雲(M27)。
夏のスターが勢ぞろい♪
すっかり夏の銀河が高くなり、頭上に天の川が濃くはっきりと横たわる。
諫早市の街明かりとダブってしまうものの、標高1000mの天の川は伊達じゃない。
こちらは夏の大三角。左下にはなんとか白鳥座の北アメリカ星雲が確認できる。
さらに白鳥座のデネブからカシオペアに至る銀河の先っぽへ。
左端に写るは北極星。よくよくよ~~~く見ると、カシオペアと北極星の間にパンスターズ彗星の姿が!
吹きっさらしの山頂のはずが、今夜は風がなく、何て居心地のいいことよ。
あれれ??? O君!もうすぐ4時ですよー!!
<撮影データ>
・M8(ちょっとトリミング)
PENTAX K-5IIs, PENTAX105SDHF(700mm F6.7) 直焦点
Vixen SX Mount ノータッチガイド
・M20,M27,M57,M104(めっちゃトリミング)
PENTAX K-5IIs, PENTAX105SDHF(700mm F6.7)+2倍リアコン
Vixen SX Mount ノータッチガイド
・天の川
PENTAX K-5IIs, SIGMA 20mmF1.8 -> F2.2
Vixen SX Mount ノータッチガイド