今朝は、宇宙花火とも言われるリチウム蒸気放出の実験のため、内之浦からロケットを発射する予定となっていた。そのため、4時起きで撮影地へ向かった。
ところが、思いつきで向かった撮影地は、道が細すぎてどこにも車を駐車するスペースがなかったのだった。やむなく、もう一つの候補地へ向かう。
ところが今度は、刻一刻と迫る打ち上げとの時間の戦い。
しかも、痛恨の道間違い。
結局現地に着いたのは、打ち上げ時刻から5分過ぎ。
それでも、リチウム蒸気放出までかなりのタイムラグがあるはずと信じ、三脚を組み立てる。
撮影の準備が整ったのは、発射から10分後のことであった。
しかし・・・
いくら待っても発光しない。
たった5分の間に全て終わってしまったのか?
実はこの実験、九州各地と四国などで同時観測する計画になっている。
発射点はもちろんのこと、その観測点全てが晴れていなくてはならない。
長崎は50分前から快晴になったが、肝心の鹿児島が晴れ切らなかったようだ。
というわけで、実験は来年1月に延期になったとさ。
P.S. 今日一日眠かった・・・(~_~;)
来年の天体ビッグイベントといえば、太平洋沿岸を中心に見られる5月21日の金環日食である。
それに向けて、既にND400の減光フィルタを2枚(67mmと82mm)入手済みである。
日食が近くなると品薄で入手困難になるかもしれないので、早めの準備に越したことはない。
では、実際の撮影にはND400の減光率で十分であろうか?
今朝は、久しぶりに休日に澄み切った青空が広がったため、
日食当日とほぼ同じ高度に登ってきた太陽にレンズを向けて検証してみた。
※市販のNDフィルタは可視光に比べて赤外線の減光率が低いため、まぶしくなくても目が焼ける恐れがあります。
絶対にレンズを通して直視せず、ライブビューで見るようにしてください。
また、カメラのCMOSセンサーなどを壊してしまう恐れがありますので、自己責任でお願いします。
PENTAX K-7、300mm F4→F16 + リアコンバータ2x(合成F32)、1/8,000sec、ISO100
太陽黒点が程良く写ったのは、上記のとおりの露出となった。
粒状斑を写そうと思ったら、さらに2段ぐらい絞り込まなくてはならない。
しかし、F32まで絞るとなれば、回折現象でかなり解像度が落ちるに違いない。
そこで、これ以上絞りは開けられないので、1段絞ってどのくらい像がぼやけるか検証を続けた。
PENTAX K-7、300mm F4→F22 + リアコンバータ2x(合成F44)、1/4,000sec、ISO100
全体像でもなんとなく劣化しているのがわかるが、さらに双方を等倍で比較してみる。
左がF32、右がF44の画像。
やはり絞った方が像がぼやけてしまっている。
これを改善するには、NDフィルタを2枚重ねにして、減光率を高めるしかない。
ND8を追加すればF11まで開けることが可能となる。
実は太陽用にND10000とか販売されているのだが、82mmサイズがないため100mmの角型フィルターになり、
その価格が2万円以上もするのである。
一方、ND400にND8を追加しても1万3千円弱で収まる。
いやいや、太陽に向かってフィルタを平行に2枚並べたりしたら、
フレアが盛大に発生するんじゃないの?と思うかもしれない。
実は、これについては勝算がある。
なぜなら、ND400を最前列に配置すれば、透過する光は1/400になっているわけだから、
透明フィルタで太陽を画角に取り込んだときのようなことは起こらないであろうと予測している。
ところで、望遠レンズを使ってのクローズアップはデジカメで撮るつもりだが、
標準付近での多重露光による連続撮影は、中判フィルムカメラを使うつもりである。
その場合、太陽が欠けた様子さえ写ればいいので、回折現象による像の劣化は気にせず絞り込んでも大丈夫。
太陽像が小さくなると適正露出では欠けた様子がはっきりわかりにくくなるのと、
太陽の周辺部は中心部より暗いので、2段ぐらい露出オーバーにするのがコツである。
標準倍率で撮影すると、太陽の大きさはこんな感じとなる。
欠け始めの高度が低いことを考えると、もう一段明るくしてもよいだろう。
PENTAX K-7、33mm F2.8→F22、1/8,000sec、ISO100
等倍表示の太陽。
真中をマスクして、金環日食をシミュレーション。
しかし、ここでひとつの問題が…
それは、中判フィルムカメラは最高で1/1,000secまでしかシャッターを切れないことである。
そこで、67mmフィルタもND16を追加して2枚重ねで対応することにした。
やはりこの場合も、ND10000を使うより1000円ほど財布に優しい。
追加フィルタが届いたら、解像度の向上具合やフレアの発生具合について検証したいと思う。
竹之内家に授かったかぐや姫が昨夜でちょうど5歳。
誕生パーティーのその夜に、空では天文ショー♪
ところが長崎の天気予報は雨。
実際、雨は降っていないものの、空はどん曇り。
しかし、奇跡が起きました!
ケーキのロウソクに灯が点る頃、雲が割け、月明かりが煌々と照らしはじめました。
そして、姫が寝静まると同時に出動。
ところが、途端に雨がザァザァと…
それでも諦めきれずに車中で待機。
皆既月食が後半にさしかかった頃、またしても奇跡が!
雲間からの赤い月と星空を撮り終え、月が輝きを取り戻し始めたため、カメラをデジカメに交換し、望遠で撮影しました。
月だけだとさびしいので、あえて雲の通過のタイミングに合わせて撮影しています。
私は大学の地学科を卒業し、多少は地震についての知見があると思っている。
そしてもちろん、日本の地震研究の目的は地震予知にあると信じていた。
地震大国日本で、地震の研究に年間100億を超える巨費が投じられることに意を唱えるひとはほとんどいないだろう。
しかし、その実態は…
中央公論の4月号にこのような興味深い記事がある。
ちなみに投稿されたのは3月8日である。
http://www.chuokoron.jp/2011/03/post_67.html