ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【糖質制限食続報】難波先生より

2013-09-30 12:27:53 | 糖質制限食・ケトン食
【糖質制限食続報】この3月から内分泌内科に受診するのを止め、自宅付近の診療所に月一度通院して、便秘の薬をもらっている。糖尿病の方は、ずっと糖質制限食を続けている。幸い上質のイタリア産オリーブ油を贈って下さった方があり、野菜やその他いろいろなものにかけて食っている。ありがたいことだ。だから肉と油はたっぶり摂っており、カロリーは過多というべきだろう。
 酒の方は、毎晩「果実酒用甲類焼酎35%」を3倍に希釈し、電子レンジで温め、「梅昆布茶パウダー」を小さじ1杯分溶かし込んだものを、コップ2~3杯飲んでいるが、二日酔いもなく、(理論的には当たり前だが)血糖値への影響もない。一日中酷使して、草臥れた脳を休めるのにアルコールは欠かせない。


 8/22の検査データでは、
 Hb A1c= 5.8%、
 空腹時血糖=139mg/dl
 血圧= 112/70mmHg
総コレステロール=216mg/dl
 中性脂肪= 64mg/dl
クレアチニン(CR)=0.54
CPK(クレアチン・リン酸キナーゼ)=36


で、糖化ヘモグロビンはずうっと基準値に収まっており、「食後の血糖ピーク」の山が低くなったと思われる。この前まで180くらいあった空腹時血糖も140以下になった。
 脂肪はたっぷり摂っているが、コレステロールも中性脂肪も基準値内にある。
 食べた脂肪がそのまま血中脂肪になるのではないから、これは当たり前だ。


 血糖値、血圧、血中脂肪に関する数値はほぼ病態生化学的に予期された数値となったが、意外なのは筋肉に関する数値だ。
 生活様式に変化がないのに、クレアチニン0.54 (0.56~1.06)、CPK 36 (45~280)と筋肉が収縮する際に分解されてATPというエネルギー源を供給するクレアチンの分解産物クレアチニンの量が減っている。また、クレアチンを分解する酵素CPK (CKとも)の血中への放出量も減っている。筋肉を使っていないことの生化学的証拠だ。
 つまり全身の骨格筋が「廃用性萎縮」を起こしている。


 これは毎日10時間以上も机に向かって座り、本を読むかキーボードで文章を書くかの生活で、母屋と仕事場の数往復で日に1000歩の歩行が平均だから、やむをえない。
 筋肉ことにお尻のまわりの臀筋や大腿筋、腰筋、背筋が衰えてきたことは承知していた。
今は尻の下に特別なクッションを3枚も敷いている。そうでないと尻が痛くなる。
 腰筋、背筋の衰えは、近頃、ときどき腰痛が出ることでも気づいていた。これは椅子にかける時の姿勢が悪いので、背筋をピシッと伸ばして坐れば、腰痛にはならない。


 糖尿病学会のご託宣はどうか知らないが、これで「糖質制限食」により、糖代謝を正常に戻し、糖尿病の症状を消失させ、インスリンや飲み薬と縁が切れることは証明できたと考える。
 後は、膵臓ランゲルハンス島のベータ細胞からのインスリン分泌が正常に戻ったかどうかだ。
 2011/11には2.5μU/ml(基準値5~15)と基準値下限の半分しかなかったが、糖質制限食移行後の
2012/11には、15.9と改善した。
 が、この時はまだインスリン分泌を刺激するアマリールを服用していた。しかしアマリールの成分であるスルフォニル尿素(SU)剤
http://kusuri-jouhou.com/medi/diabetes/glimepiride.html
 に反応するベータ細胞が数的に十分回復していたから、基準値より高いインスリン値が得られたのであろう。


 アマリールの服用をやめて10ヶ月以上経つが、HbA1cや空腹時血糖に数値の悪化が見られないから、ベータ細胞から十分なインスリンが分泌され、脳や筋細胞表面にあるインスリン受容体の数と質もまともになったと推定されるが、それには空腹時採血により血中インシュリン濃度を測定しなければいけない。
 残念なことに、この町にはそんなことまでいう患者はいないそうで、診療所の医者は「うちでは検査できません」という。仕方ないから次回、糖尿病外来を併設している病院を受診した時に測定してもらおうと思う。


 もともと私は母、伯母、兄が糖尿病であり、糖尿病の素因がある。私自身も30代後半から(血糖値は滅多に測定していないが)、足の水虫や歯周囲炎に悩まされており、「境界型糖尿病」だった。だからコントロールに成功したとはいえ、糖尿病が「治癒する」とは思っていない。現に、左足の親指のツメは先から半分まで、白癬菌(水虫菌)が居残っていて、ツメが不透明な黄色を呈して変形している。血糖値が上昇すれば、爪床部に向かって占領地域を拡大するにちがいない。


 普通の食事に戻れば糖尿病は、また再発するに決まっている。
 私は「食うのが生きがい」でなく、生きるために仕方なしに食っているので、何を食おうと関係がない。どの国で食おうと関係がない。
 糖質制限食はかなり広まったようで、鏑木漣「甘い罠:小説・糖質制限食」(東洋経済新報社)という本も出た。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【氷壁】難波先生より | トップ | 朝の街頭活動と広域議会 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

糖質制限食・ケトン食」カテゴリの最新記事