電車に乗って２３１番目の出会いに…

　今日も朝から快晴。風もなく穏やかな日和だ。

　先日来、都内の公園に珍鳥がいると聞いていたが、なかなか出かける気にならずにいた。昨年、ベニヒワがいると聞いた都内の公園に行ったら大勢のCMさんが集まっていて難儀した思い出があるからだ。しかし、珍鳥との出会いの魅力に勝てず、出かけることにした。

　電車に乗って１時間半。久しぶりの電車に乗ったが、相変わらずの混みようだった。幸い、座席が空いていたので助かった。乗客は、皆、マスクをしている。車内がスースーすると思ったら、窓の上の方が開いていた。コロナ感染予防のためだ。　

　公園は入園料が必要だったが、６５歳以上は半額だった。

　園内に入ると、ウィークデーでもかなりの人がいた。園内の木々が紅葉していて、青空に映えている。

　珍鳥が何処にいるのか分からないので園内を歩いてみた。この公園には来たことがあり、オシドリがいたことを思い出した。

　一番奥の池にいるはずだと思って行ってみた。池の橋に行くと数人のCMさんがいた。オシドリの姿を探すと池の奥にいた。カメラを向けたが、木陰にいて日向に出て来てくれない。２羽のオスの姿があったが、以前は群れでいたのだが…。



　オシドリは諦めて、奥の林に入るとCMさんが集まっていた。珍鳥がいるポイントだろうと思い、近くに行ってみた。

　木々の間を動き回っている鳥影を発見。双眼鏡で見たが、逆光のために珍鳥なのかどうかがはっきりしない。取り敢えず、カメラを向けたが枝葉が邪魔をする。撮った画を見ると真っ黒。珍鳥は青いはずだが…。

　直ぐに、姿を見失ってしまった。いつの間にか、CMさんが増えていた。１００人近くいそうだ。皆、マスクをしているが、濃厚接触しないように少し離れた所で待つことにした。

　突然、水溜りの中の枯れ木に降り立った。慌ててカメラを向けたがピント調整が間に合わず、ピンボケになってしまった。残念。それでも青い姿が何とか撮れた。２３１番目の出会いの証拠にはなるだろう。

　珍鳥の名前はロクショウヒタキ。青い鳥の代表であるルリビタキよりも全身が青い鳥だ。だが、動き回ってなかなか良い所に止まってくれない。



　暫くすると、アオジのメスが姿を見せた。ロクショウヒタキがいなくなってしまったので、日向のベンチでお昼にした。撮った画を見ると満足いく画がない。暗く写った画を補正してみたが、何とか青色は出ていそうだ。

　食後、再びポイントに戻るとCMさんが更に増えていた。何とか満足いく画が撮りたいと１時間ほど待ってみたが、待てど暮らせど姿を見せてくれず。残念。

　日暮れ前には家に着きたいと思い、帰ることにした。

　ロクショウヒタキの満足いく画は撮れなかったが、初めての出会いに感激した一日だった。できれば、もう一度挑戦してみたいところだが…。