モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

リメイク山歩記/2016年10月22日、錦秋の屛風岳(4)

2024年12月18日 | 泥湯三山・虎毛山

(本頁は「錦秋の屛風岳(3)」の続きである。)

午前11時、山伏岳山頂に到着した。
あまりの眺めの良さに山座同定を試みる。まずは南西側の神室山方面から。




次いで軍沢岳方面。




屏風岳とジャンダルム。



 

(右上)ジャンダルムと呼ばれる岩峰




今回はこれを間近に見たくてわざわざ山伏岳までやって来たのだ。

下側、ジャンダルムの方から人の声がした。秋の宮方面から直登してきた団体さんだった。
今日、自分以外の人間に会ったのはこの時。山伏岳の山頂だけだった。
なお今日はここで昼飯タイムとする。

神室山をアップで。




神室山にはひと月前、登ったばかり(記録はこちら)だが、実にしんどい山だった。

日本一のキヌガサソウ群生を見るため、また登らなければならない来年以降の課題だ(記録はこちら)。

前神室山



前神室山の少し右、西側・丁岳方面を凝視したら、

これから登る予定の甑山も見えた(2017年の甑山登山記録はこちら)。




南側、虎毛山や禿岳など。




東側、高松岳。




約一時間の休憩の後、山伏岳山頂を後にした。




高松岳の右に虎毛山が並ぶ。




高松岳北山頂近くで山伏岳を振り返ると鳥海山が見えるようになっていた。




高松岳北山頂に今日二度目の到着。




北山頂からこの日最後の焼石岳を眺める。




栗駒山はまだ最後ではないが、一応。




山形の朝日連峰や月山は午前中には見えなかったが、

山伏岳からの帰り、高松岳山頂まで来たら、見えるようになっていた。




高松岳南山頂近くから南側、虎毛山を望む。




虎毛山の右側には山形県の山々がズラリと見えたので、私のわかる範囲で山座同定を試みた。

禿岳、蔵王方面を望む。




少し右、吾妻山方面。




少し右、飯豊連峰。




南山頂付近から今一度、朝日連峰や月山を望む。




山形の名だたる山々が一望出来たものの、
比較的近くにある船形連峰は虎毛山のかげになってしまい、よくわからなかった。

錦秋の屛風岳(5)」へ続く。

 

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リメイク山歩記/2016年10月22日、錦秋の屛風岳(3)

2024年12月15日 | 泥湯三山・虎毛山

(本頁は「錦秋の屛風岳(2)」の続きである。)

高松岳南山頂から東側、栗駒山方面を望む。




栗駒山の山頂部にはうっすらと白いものが見えた。
はじめ雪かと思ったが、鳥海山にもまだ積もってないのに栗駒山に積もるのはおかしい。

これは霧氷のようだった。手前の樹林のある山は吹突岳(1221m)の連なり。

左(北)の方に目を転ずると・・・




石神山方面



真南、皆瀬川源流部を振り返る。




北の山頂に到着。ここには1349mの三角点と立派な避難小屋があった。
小屋の中は綺麗だった。




参考マップ



北の山頂から。

東に石神山、吹突岳、栗駒山がほぼ一直線に並んで見えた。




左(北)の方に目を転ずると・・・

大薊山など岩手県境の山々。奥に霞んで見えるのは何山だろう。




手前に泥湯三山のひとつ、小安岳。




北東に大きく焼石岳の山並み。







北山頂から西の山伏岳に向かって樹林帯を降下して行く。

鞍部付近の様子



鞍部を過ぎて振り返ると・・・




高松岳の山頂が二つに分かれていることがよく分かる。

左側が北山頂で1349m、避難小屋がある。右が南山頂で少し低く小祠がある。

左に小安岳。




山伏岳が近づくと、小安岳と高松岳の間から栗駒山が見えるようになる。




栗駒山をアップで。




僅かな時間しか経っていないが、栗駒山山頂部の霧氷は消えてしまった。

行く手左側には紅葉が奇麗な小ピークが見えた。これは屛風岳の一部のようだ。







高松岳や山伏岳の稜線は灌木やササに覆われており、こと高山植物に関してはあまり期待できない山だと思った
(この件については2020年6月6日に確認している。⇒ こちら)。

山伏岳に行く途中で見た高山植物の葉っぱ。
ゴゼンタチバナ、イワカガミ、ミツバオウレンなど。
 


山伏岳までは途中に1261mピークもあり、
けっこう長く感じた(一時間強かかってしまった)が、
午前11時、山伏岳山頂に到着した。
そこには夢にまで見た絶景が広がっていた。




錦秋の屛風岳(4)」へ続く。

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リメイク山歩記/2016年10月22日、錦秋の屛風岳(2)

2024年12月13日 | 泥湯三山・虎毛山

(本頁は「錦秋の屛風岳(1)」の続きである。)

やせた稜線に辿り着くと、南側の景色がドバーッと開けてきた。
左の丸い山は秋田県南部最奥の山、虎毛山(1433m)だった。







眺めは好くなったが、鼻をこするような急な登りがまだしばらく続く。

 


(右上)道脇の木には、
「鼻こすり 急登!ガンバロー」と書いた板が括り付けられていた。

振り返ると、神室連峰の眺めが素晴らしい。




左から小又山、天狗森、神室山。



小又山と天狗森



神室山本峰



前神室山



 

(右上)エゾオヤマリンドウの残花


左側には屏風岳が見えてきた。




高度を稼ぐと、屏風岳のかげの山が浮き上がって見える。







屏風岳の右には山伏岳が連なっている。

奥に鳥海山があるが、残念、雲をかぶって全体は見えなかった。




今一度、屏風岳を。







此処から望む屛風岳は紅葉に彩られた屏風そのものだった。

登るにつれ、真北方向の景色も見えるようになってきた。

横手盆地がよく見えるということは高松岳が横手盆地からよく見えるという証しだ。




奥宮山、旧・稲川町方面を拡大。




と思ったら、高松岳の山頂だった。
高松岳の山頂は南北にふたつ有る。最初は小祠のある南山頂。
奥に見える小屋のある方が北山頂。

 



こちらの山頂は北山頂に較べると、少し低いが、
ここから虎毛山へのルートが分かれ、南側の展望が素晴らしい。




虎毛山をアップで。山頂にポツリと見える点は避難小屋だろう。




錦秋の屛風岳(3)」へ続く。

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リメイク山歩記/2016年10月22日、錦秋の屛風岳(1)

2024年12月12日 | 泥湯三山・虎毛山

いつも拙ブログをご覧いただきありがとうございます。
私、冬場(12~2月)は山歩きを休止しております。
そのため、今後しばらくリアルタイムの山歩き記事は投稿出来ません。
投稿自体も間遠になり、有っても振り返りや再編集(リメイク)の記事が主体となりますが、どうかご寛容下さい。
引き続きよろしくお願いいたします。


2015年あたりから山歩きを少しずつ再開している。
まずは秋田近辺の著名な山からスタートしたが、
今回(10月22日)はあまり知られていない秋田県南の高松岳に行ってみた。

ここには屏風岳という素晴らしいピークが有ると、最近、フェイスブックの登山関係友人から教えられた。

屏風岳を望む。



これは早速、自身の眼でも眺めてみたいと思い、今回の登山となった。

なお高松岳には、高校時代(約45年前)に泥湯温泉から一度登っているが、
その時は天気が良くなかった。
また当時はそのようなピークがあることも知らなかった。

今回、高松岳には南側の湯ノ又沢から登り、
更に山伏岳にも足を伸ばして同じコースをそのまま戻っている。

大まかなコースタイムは・・・
7時ちょうどに湯ノ又大滝(標高約600m)からスタート。
9時半、高松岳山頂(1348m)到着、
11時ちょうど、山伏岳山頂(1315m)到着で長い昼休み。16時、湯ノ又大滝に下山。

赤い破線が今回歩いたルート。




湯ノ又コースを選んだのは、屏風岳の眺めが良さそうだし、かなり奥までクルマで行けると踏んだ

(当時、持っていた昭文社地図ではけっこう奥まで乗り入れ可能との記述だった)
からだが、
現実には、湯ノ又大滝を過ぎてすぐのところに
ご覧の通りの看板が立っており、長い林道歩きを強いられた

(地図上の766m地点、車道終点までの普通車乗り入れは困難だった。
また湯ノ又温泉は廃業し、解体された後だった)。

車両通行禁止のお知らせ



しかしこの林道歩きも悪くなかった。
山林の多くは杉の植林だったが、広葉樹も多く、紅葉が見ごろになっていた。
仮に無理してクルマで行っても私のクルマでは腹擦りは必至、
更に厚く降り積もった落葉でスリップする可能性もあった。







少し歩いたら、道の左側にびっしりと紅葉に覆われた急斜面が現れた。
ところどころ岩壁が剝き出しになっているので、多雪山地でよく見かけるスラブかなと思われる。







 


杉の植林と広葉樹の混生が続く。




地図上の766m地点、車道終点を過ぎたところで振り返ったら、植林された杉林の向こうに、急な山が屹立していた。
オレンジ色に輝いているのは朝日を浴びているせいだろう。
後で地図と照らし合わせてみたら、この山が憧れの屏風岳のようだ。




この山が見えたのは一瞬だった。
その後は杉の植林地が終わり、ブナがメインの広葉樹林の中を歩く。







 

(右上)コシアブラの白い紅葉








 





やがて沢と別れ、高松岳本体の登りになると、傾斜がきつくなり、ロープ箇所も出てきた。
なお今回の高松岳の登山者は終始、私独りだった。
後に述べる山頂部からの展望はもちろん、
途中の素晴らしい紅葉も完全独占したことになるが、

内心は、「 (´π`;)クマさん、どうか現れないで。」とひたすら祈るばかりの山歩きだった。

 





振り返ると、屏風岳と思われる急傾斜の山がチラリと見えた。

錦秋の屛風岳(2)」へ続く。

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泥湯三山で紅葉狩り・後編(2020年10月18日)

2023年11月03日 | 泥湯三山・虎毛山

(本頁は「泥湯三山で紅葉狩り・前編」の続きです。)

高松岳の山頂には11時20分に到着した。
コースタイム(3時間10分)を15分ばかりオーバーしたが、

これは稜線に上がってから200枚もの写真を撮ったのでしょうがないか。

高松岳山頂から皆瀬川源流部と虎毛山の眺め。
中央を走る稜線で高松岳と虎毛山は繋がっているが、現在、稜線を走る登山道は通行止め。




屏風岳



屏風岳と山伏岳。鳥海山は雲を被っている。



山頂で握り飯を食べ、三山のラスト、山伏岳に向かう。

高松岳から山伏岳に行くには、一旦、200m近く下って、1170m台の鞍部まで降りる。ここはまた樹林帯になる。
いつも泥んこ道で、いかにもクマさんが出て来そうであまり好きな処ではないが、文句を言ってもしょうがない。
なお中間の1261mピークを越えるともうひとつ鞍部がある。そこも状況は同じ。
花は皆無だったが、ツバメオモトの実がいっぱい有った。

1170m台の鞍部への下り道。                       赤い実はアカミノイヌツゲ。
 



ツバメオモトの実(青)                          ツバメオモトの実(黒)

 



中間の1261mピークへの登りから高松岳を振り返る。



1261mピークは紅葉が綺麗だった。バックは神室連峰。




1261mピークの紅葉




山伏岳山頂から見る神室連峰や屏風岳の眺めはいつも凄いなと思う。
またここは更に鳥海山の眺めも素晴らしい場所なので、
今日は初冠雪姿を期待していたのだが、
残念、雲に隠れたまま現れてくれなかった。早朝、下界で見ていたからよしとするか。

神室連峰や屏風岳の眺め



屏風岳



鳥海山方面を望む。



虎毛山方面、最後の眺め。



小安岳鞍部越しに栗駒山。



サラサドウダンの紅葉                          ゴゼンタチバナの草紅葉
 



山伏岳山頂からの展望を満喫した後は、川原毛地獄に向かって一気に駆け下りて行く。
ほどなく樹林帯に入り、視界は無くなるが、
途中のブナ林はほどよく紅葉していた。

ブナの紅葉




落ち葉の小道                                                                                                    ブナの紅葉
 


だいぶ下ったところで一箇所、高松岳や小安岳がよく見える場所がある。

下山途中に見た小安岳



下山途中に見た高松岳



今回の紅葉狩り、高松岳の山頂部ではやや物足りない感じだったが、中腹も含めるとまあまあと言ったところか。
ただし景色は絶景だらけだった。

川原毛地獄(硫黄山)に下りたら、車で来た観光客でイッパイだった。

川原毛地獄(硫黄山)



この地の標高は810mくらいだが、あちこちから火山ガスが噴き出しており、
強酸性の土壌になっているので火山性の植生が見られる。

紅葉も同程度の標高の山よりも早いようで既に盛りになっていた。
ここから20分ほど舗装道路をテクテク歩いて泥湯温泉に下りるが、途中の紅葉はなかなか綺麗だった。

川原毛の紅葉



泥湯に下りる途中の紅葉



泥湯温泉駐車場に停めていた柿の種号が見えて来た。
ほどなく朝、
出発した登山口に到着し、三山周回は終了。

 


帰り途は湯沢市須川から横手湯沢道路を通って帰宅。
途中、山形県境に聳える甑山の奇怪な姿が見えた。




以上。


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